21 : ナデシコ出航


地下秘密ドック

ナデシコがいるドック内のスピーカーからプロスペクターさんを呼び出している。
その当人は、搬入作業の真っ最中で、チェック表を片手に入荷してきたコンテナの中身を確認していた。
何回も放送で呼び出しがかかったので、壁のある電話を取った。
連絡してきたのは正面ゲート … 乗船名簿に載っていない人物がゲートを通過しようとしたので捕まえたらしい。
その電話から…

「今日からナデシコに乗り込むダイゴウジ ガイだぁー (名簿にありません) んなことオレが知るかぁー」 (不審人物)

…と大声で喚く不審人物を正面ゲートの警備員が押さえ込む。
映像をまわして不審人物を見ると、今日から乗り込む予定になっていたエステバリスライダーだと判明した。
仕方ないと考えつつ、迎えに行くことにする。

※ヤマダ主観
ダイゴウジだって言うのに通じないとは… まっ仕方が無いか おおっ! スカウトがやってきたなぁ)

ハッチからプロスペクターがやってくる。
メガネを直してヤマダを見る … ( やっぱり性格を先にすべきだったでしょうか まあ必要なくなったら入れ替えましょう )

「困りますねぇ ヤ(ダイゴウジだっ)さん 部屋は知ってらっしゃいますし 部屋に荷物を入れたら格納庫に行って下さい。」 (プロス)
「格納庫って何するんだ。」 (ヤマダ)
「自分の機体の調整をすませてください。いつ必要になるか判りませんから」 (プロス)
「了解した。オレも艦の中でお陀仏になるのは御免だ。」 (ヤマダ)

プロスから受け取ったコミュケの地図を確認しながら、自分の部屋へと向かう。
プロスの言うとおり部屋に荷物を放り込んだ後、制服に着替えてから、格納庫へと向かうが気になる光景を見て立ち止まった。
そこは、男女が入り乱れて乱捕りを行なっていた。

(乱捕りにしてもスピードがないなぁ なにか意味があるんか)
部屋の中では女性(少女も含む)6名が男性(少年と青年)2名を攻撃している。
時には1対6になっているのに軽がると避けている。
近くで見ようと部屋の中へと入ると…

( ドテッ ) いきなり転倒して起き上がれない!!
( クソッ 身体が重くなって起き上がれねぇ 何だぁ この部屋は… )

部屋の中を見える範囲内で見廻してみると、壁に埋め込まれている表示が見えた。

( あれは加重の表示じゃねぇか … 5G … くっそぉー起き上がれねぇ )

「 ちょっとタンマ 部屋に誰か入ったみたいだ 」
「 あっらぁー 転倒しているけど大丈夫かな 」
「 起きようと暴れているから大丈夫じゃないの 」
「 ちょっと休憩しよう Gを元に戻して 」
「 オモイカネ 訓練室の重力を1Gに戻して」
『 了解です 』

「 やっと重力が元に戻ったな なんで加重かけてんだぁ ああっ 」 (ヤマダ)

乱捕りしていたのは、アキトを始めとするテンカワ一家。
一同、休憩タイムにしたので水分補給したり、汗をふき取ったりしている。

「 なぜと言われてもなぁ まあ、我が家では鍛錬のひとつでやっていることだしなぁ 」 (アキト)
「 それに加重かかったまま エステバリス操縦するから そっちの基礎訓練にもなるし 」 (カイト)
「 私たちの場合は 格闘技の練習とダイエットにもなるから 」 (ユリカ)

「 鍛錬って 武道でもやってるのか 」 (ヤマダ)

「 まあ 火星の体術というか武術だからなぁ 天流は 」 (アキト)
「 武術なら 仕方がないな しかし 部屋全体を使うか 普通 」 (ヤマダ)
「 ナデシコにくる前は 重りを付けてやっていたけど ここだと身体全体に重しをつけた練習になるからな 」 (アキト)
「 そうそう 初めは2Gでもキツかったしねぇ 」 (ユリカ)
「 だんだんと増やして (表示を見て) 今だと5Gかよー ルリぃ〜 いつから5Gにしたんだぁ 」 (イツキ)
「 昨日から アキト兄さんが増やせ!って言ったから 」 (ルリ)
「 おめえ アキトって言うのか 」 (ヤマダ)

「 そういえば自己紹介していなかったね オレは、テンカワ・アキト。 」 (アキト)
「 私は ミスマル・ユリカだよ v(゜o゜)ブイ 」 (ユリカ)

ヤマダの横にはアキトとユリカ … 他は近くの壁際に移動していて

「 ボクは、テンカワ・カイト。隣にいるのは… 」 (カイト)
「 私は、ホシノ・ルリです。 」 (ルリ)
「 んで、私は、コウサカ・ナミ。 」 (ナミ)
「 オレは、カザマ・イツキ。 んで… 」 (イツキ)
「 スミオカ・エリコです。 よろしく〜 」 (エリコ)

それぞれが挨拶をする。

「 オレは、ダイゴウジ・ガイ。 よろしくな! 」 (ヤマダ)

ユリカは、記憶しているナデシコのメンバーに「ダイゴウジ」という名前はないことに気付く。
その疑問は、ルリも同じだった。

「 ルリちゃんも気付いたみたいだね。 」 (ユリカ)
「 はい! ダイゴウジという名前の方は、ナデシコのメンバーには、いらっしゃいません。 」 (ルリ)

「 そんな筈はねえぞ オレはナデシコに乗っているから ある筈だ! 」 (ヤマダ)

( やれやれ…最初っから面倒な名前で登場するなよなぁ〜 )

「 ルリちゃん 火星軍…エステバリス…で、検索してみて! 」 (アキト)
「 はい! ( ピッ♪ ) ありました。 ヤマダ・ジロウ 火星軍大尉 エステバリスライダー 」 (ルリ)

みんなが見れる場所へとウインドウが開く。
そこには顔写真付きで、ヤマダの略歴が表示されている。
その表示を見たヤマダは、表示されているウインドウから、離れると名前の違いに気付いた3人に疑問を投げる。

「 なんで、おまえら … もしかして … ナデシコの乗員名簿 … 全員、覚えているとか ( まさかなぁ ) 」 (ヤマダ)

「 私の場合は、ナデシコの艦長さんだから覚えていて当たり前だよ ( エッヘン ) 」 (ユリカ)
「 私の場合は、オモイカネで調べましたし、主要メンバーの名前は覚えています。 」 (ルリ)
「 オレの場合は、ダイゴウジと名乗るエステバリスライダーは、聞いたことあるし。 」 (アキト)

「 なんだ、そりゃ!? それにお前が艦長だって! 」 (ヤマダ)

ユリカは、ヤマダに指差しして、命令する。

「 ヤマダさん! 魂の名前は、指示・命令で混乱を招きます。それなりの腕になるまで使用を禁止します。 」 (ユリカ)
「 魂の名前って … 艦長! 知っているのか … それにオレは腕があるからナデシコにスカウトされたんだぞ! 」 (ヤマダ)
「 艦長の私が認めていません。 」 (ユリカ)
「 どうやったら認めてくれるんだ? 」 (ヤマダ)
「 今だったら、乗艦しているエステバリスライダーと勝負して、1番になったら名乗ってもいいですよ! 」 (ユリカ)

その条件を聞いたヤマダは、シュミレータがある部屋へと向かおうとするが、後に続くのは…

「 なんだ おまえらは… まさか艦長??? … エステバリスライダーって、コイツらか 」 (ヤマダ)
「 はい、そうですよ。 ヤマダさんも含めて、ここに全員います。 」 (ユリカ)

ぶちぶち文句を言いながら、シュミレータに乗り込み6名のバトルロイヤル。
結果は … ヤマダ惨敗

「 結構 早かったねぇ 動きが 」 (エリコ)
「 私たちの場合って 訓練教官がもっと早い動きをしていたから 動きに追いつけるけど 」 (イツキ)
「 それでも3人掛かりで 負けたぁ〜 」 (ナミ)

「 結局 お譲ちゃん3人といっしょに共倒れか … はぁ〜 火星軍で強いと思ってたけどなぁー ( 落ち込み ) 」 (ヤマダ)

「 兄さん 3人巻き込んで いっしょに狙撃するのは どうかと思いますが 」 (カイト)
「 当たったモンは仕方がないぞ! 動きが単調すぎて先読みできる。 もう少しはアタマを使って動けよな 」 (アキト)

シュレータから全員が出てきてから、リプレイを見て検討会。
ナミ・イツキ・エリコの3人がチームを組んで、ヤマダを翻弄していた。
しかし、カイト機が到着する前に、アキト機からの牽制する射撃に当たってしまい、4人まとめてゲームオーバー。
落ち込んでいるヤマダは、ユリカからの条件をクリアできないので、魂の名前は封印。
さらに落ち込みに止めを刺すように、3人組の発言で、ドン底に落ちる。

「 まあ 場所が1Gの地上だったから ナミ・イツキ・エリコは慣れがあるけど ヤマダは無いよな 」 (アキト)
「 オレは火星だったから 1Gは初めてだけど … この3人の動きは早過ぎるぞ 」 (ヤマダ)
「 だって 私たちって去年の夏ぐらいから訓練受け始めたし… (チョイ待ち) 」 (エリコ)
「 3人とも エステバリスライダーの経験は? 」 (ヤマダ)
「「「 去年の夏ぐらいから 」」」 (ナミ・イツキ・エリコ)
「 (汗) 数年はやってる…と思っていた。 じゃぁ半年ぐらいか経験は 」 (ヤマダ)
「 うん、そうだよ♪ 訓練教官に徹底的にシゴかれて、今の腕になったよ。 」 (エリコ)

(おーおー 落ち込んだなぁー ヤマダの経験数年に対して 半年の3人組だもんな それは、落ち込むよなー )


ナデシコ艦内 格納庫

夢遊病者のようになったヤマダは、無意識ながらも格納庫へと辿り着いた。
そこにはハンドマイク片手に整備員たちを、どやしつける整備班長のウリバタケがいた。

「 おー、あんたか。今日、乗り込んだエステバリスライダーは? 」 (ウリバタケ)
「 おぉ ヤマダ・ジロウだ! ( くうー 魂の名前を言いてぇー ) 」 (ヤマダ)
「 ダイゴウジ・ガイって言ってなかったか? 」 (ウリバタケ)
( ピッ♪ ) 『 その名前は使用禁止になっています。 』 (オモイカネ)
「 そうか でもなんでだ? 」 (ウリバタケ)
( ピッ♪ ) 『 艦長の条件でナデシコ内で1番にならないと使えません。 』 (オモイカネ)
「 わっはっは アキトとカイトがいるんじゃ ナデシコ内で1番になれるわきゃないよな 」 (ウリバタケ)

一筋の光が見えたように、ヤマダはウリバタケに理由を聞くと、各自のエステを見てみりゃ判るって…
自分のパーソナルカラーは、ド派手な蛍光ピンク。
その隣には、黒地に白と赤のラインが襷(たすき)のように入ったエステバリスが3機。

「 ウリバタケで良かったっけ (おうよ) ここにはエステが4機しかないが 」 (ヤマダ)
「 おー このフロアには9機収納するけど、今は、お前のとナミ・イツキ・エリコの4機しかねぇ 」 (ウリバタケ)
「 エステバリスライダーが6名いるのに4機か? 」 (ヤマダ)
「 アキトとカイトの機体は、この下のフロアにあるぞ。 」 (ウリバタケ)
「 この下? 何でだ 」 (ヤマダ)
「 規格外の大きさなんで、このフロアのハンガーには納められないんだ。 」 (ウリバタケ)
「 そんなのがあるのか 」 (ヤマダ)
「 譲ちゃんと勝負したんだろ (あぁ) そのエステを見たら違いがわかるさ 」 (ウリバタケ)

3機のエステには、ナミ・イツキ・エリコが整備員たちと調整を行なっている。
3人に交渉して、訓練期間中に、訓練教官相手に機動戦闘した時の映像が残っていたので、見せてもらうと、腕が上がった原因が判った。
ヤマダが火星で会ったエステバリスライダーの機体が、映像の中に残っていた。
あれが訓練したのなら、短期間で腕が上がっているのも納得できる。

ナミ・イツキ・エリコの3人に、アキトとカイトについて聞くと、3人とも返ってくる答えは同じ。
3人掛かりでカイトに勝負しても、今まで全敗街道…驀進中。
アキトに至っては、3人まとめて瞬殺されるので、これもまた全敗記録更新中… ということ。

「 こりゃ、精進しないと、譲ちゃんたちにも抜かれてしまうなぁ〜 (奮起してやるかぁ〜) 」


ナデシコ 食堂

「 ナデシコ乗員のみなさぁーん 私が艦長のミスマル・ユリカでぇーす。  v(゜o゜)ブイ 」 (ユリカ)

( バッシン♪ ) アキトのハリセンでユリカが叩かれた

「 それ やるな!って言ったろうがぁ 」 (アキト)
「 艦長を叩くなんてぇ (よ・よ・よ・よ・) 」 (ユリカ)
「 ユリカ 目薬 見えてるぞ 」 (アキト)

食堂の臨時ステージ上で、各自の自己紹介のトップバッターのユリカ。
アキトの乱入で、ドツキ漫才になってしまった。
そのステージ上の隅では、プロスペクターが汗を拭いている。

「 いやはや、アキトさんの動きが早いこと。 こっちが突っ込む前に来ますなぁ。(笑) 」 (プロスペクター)
「 ミスター あのままで宜しいのですか 」 (ゴート)

ゴートの指摘が入る頃には、艦長であるユリカをアキトが小脇に抱えてステージ上から消える。
ステージ上が空いたのを確認して、プロスペクターが、主要メンバーを紹介していった。

今日は、軍からの提督&副提督が着任されたので、自己紹介も兼ねてパーティーが開かれていた。

軍から派遣されてきたのは予想通り、火星大戦の英雄であるフクベ提督と幕僚であったムネタケ副提督。
そして、軍から運用補助メンバーとして乗り込んできた兵士が2〜30名。

主要メンバーの紹介が終わると立食式で、あちこちで雑談が始まる。
食堂内で、朗らかに楽しんでいても厨房内は戦争状態。
シェフのホウメイや、ウェイトレスの5人は大忙し … もちろんアキトも厨房の中にいた。

「 はい 大皿もの上がったよぉー 」 (ホウメイ)
「 こっちも上がりぃー サユリちゃん運んでー 」 (アキト)
「 はーい ハルミとエリで2皿ね ミカコとジュンコは空いた皿を回収して 」 (サユリ)
「「「「 はーい 」」」」

…と、パーティーが小康状態になるまで忙しすぎ。
この騒動が始まる前に、厨房メンバーは先に自己紹介をすませている。

「 私が、このナデシコ食堂をあずかるホウメイだ。 みんな、よろしくな。 」 (ホウメイ)

白衣のような服に赤いスカーフを巻いた女性 … 年齢的には30歳前後
奇人変人のナデシコでも厨房にいる6名は、マトモな人。

「 ウエイトレスの テラサキ・サユリです。 よろしく、お願いします。 」 (サユリ)
「 同じく タナカ・ハルミです。 」 (ハルミ)
「 ウエムラ・エリです。 」 (エリ)
「 サトウ・ミカコです。 」 (ミカコ)
「 ミズハラ・ジュンコです。 」 (ジュンコ)

ナデシコ食堂のウエイトレスは、黄色い艦内服にエプロンを着用している。
みんな、プロスペクターさんが書類選考してから、ホウメイさんが選んだらしい。
結構、かわいい人が揃っている。

「 はい♪ よろしくな … そして厨房内唯一の男手が 」 (ホウメイ)
「 はい テンカワ・アキトです。 みなさん よろしく 」 (アキト)
「「「「「 よろしく お願いしまーす 」」」」」 (ホウメイ・ガールズ)

「 アキトさん … 何で制服が違うの? 」

ホウメイガールズと制服の色が違うことに気付く。

「 気付いたと思うけど、真っ黒の制服はナデシコ内でも2人だけ。 アキトとカイトだけさ 」 (ホウメイ)
「「「「「 2人だけ? 」」」」」

ホウメイさんの説明で、真っ黒の制服を着ているのは、テンカワ・アキトと、テンカワ・カイトの2人だけ。
両方とも、Marsグループからの出向でナデシコに乗艦しているが、ナデシコの造船開始頃からナデシコに係わっている。
通常は、厨房で調理補助として手伝うが、ひとたび戦闘になると艦橋かハンガーデッキにいる。
場合によっては、整備班にいたり、ダメコン班にいたりと、状況にあわせて各自判断で、配置を変える…ということ。
簡単にいうとナデシコ内の何でも屋さん。


歓迎パーティーが終わって

片づけをしている厨房にユリカとルリがやってきた。 … 後ろにはカイトとウリバタケ。

「 アぁ〜キぃト 部屋に戻らない 」 (ユリカ)
「 もうちょい片付けに時間が掛かるから、先に戻っておいてくれ 」 (アキト)
「 判りました 兄さん (ルリの背中を押して) ほら ルリちゃん 部屋に戻ろ 」 (カイト)
「 判りました 」 (ルリ)

ユリカ・カイト・ルリがいなくなると、カウンターに寄っかかるようにウリバタケが来た。
そのカウンターには、アキトが冷蔵庫から取り出したビール缶を置く。

「 おう 気が利くな 」 (ウリバタケ)
「 お疲れ様です ソレ おごりです。 」 (アキト)

アキトも冷蔵庫からビール缶を取り出し、2人は缶をあけると缶同士を合わせる。
2人はお互いに、自分の決意を言ってから口を付けた。

「 明日か? 」 (ウリバタケ)
「 えぇ 真吾からの報告では、大規模に移動しているみたいで 明日か遅くとも明後日には来ますね。 」 (アキト)
「 それで、譲ちゃんたちとヤマダだけか 」 (ウリバタケ)
「 相手次第ですね 大物が来たら出ますよ 」 (アキト)
「 そうか 準備は整えている 」 (ウリバタケ)


ナデシコ出航

翌朝 ナデシコ出航の日がやってきた。
全乗員の再確認 … 搬入したコンテナの確認 … 艦内チェック … など、朝から大騒動。
全部の準備が整うと、艦橋内にいる乗員を見渡したフクベ提督が艦長に声をかける。

「 では艦長 ナデシコの発進を 」 (フクベ提督)
「 わかりました 」 (ユリカ)

そのとき… 艦内に警報が鳴り響いた。

「 えっ? これ避難訓練 」 (ミナト)
「 もしかして ミスしたの 」 (キョウコ)
「 2人とも違います 敵襲ですよ!! 」 (ルリ)

ミナトのボケ(本人はいたって真面目)に、ルリは冷静に突っ込みつつ報告する。

「 とにかく地上の映像をルリちゃん お願い 」 (ユリカ)
「 わかりました 」 (ルリ)

ユリカの指示に従い、素早く正面に浮かんだ数枚のモニターでも1番大きいモニターに地上の映像を映し出す。
映し出されたのは、地上の軍と無人兵器との戦闘だった。
事の重大さを理解したユリカは、真面目な顔つきになり指示を出す。

「 地下ドック内にいては、どうしようもありませんので、発進を急ぎます。 」 (ユリカ)
「 艦長 何か作戦はあるのかね? 」 (フクベ提督)
「 海中ゲートを抜けて一度海中へ その後、敵を後ろから殲滅します。 」 (ユリカ)
「 それが妥当な線ね それまで地上が持つかしら それに 殲滅するにしたって固まってくれるの… 敵が 」 (ムネタケ副提督)

「 囮が、必要だな 」 (フクベ提督)

艦長の後ろに居たゴートがプロスに話しかけた。
囮として、艦内待機中のエステバリスを出す提言をした。

「 メグミちゃん 艦内待機中のエステバリス全機に発進を伝えて … ルリちゃん ドック内に注水開始 」 (ユリカ)
「 ドック内の注水は開始しています。 現在、注水率…20% 」 (ルリ)

艦長であるユリカの指示より先に、ドック内の注水は開始されている。
艦橋最前列にいるカイトが、ドック内のコントロールを掌握し、発進準備を進めている。

「 艦内待機中のエステバリス 全機発進して下さい 」 (メグミ)
「 地上への通路は、ドック左右にあるエレベータを使用して下さい 」 (カイト)

「 了解 出るぞぉー 」 (ヤマダ)
「 了解です 」 (ナミ)
「 了ー解って オレたちだけ? 」 (イツキ)
「 4機だけなの 」 (エリコ)

「 4機で十分だ もし、被弾したら罰訓練があるからな 」 (アキト)
「「「 マジ? 」」」 (ナミ・イツキ・エリコ)
「 急がないと エレベータ出口周辺に無人兵器が集まっちゃいますよ 」 (カイト)

カイトからの連絡で3機のエステは急いで指定されたエレベータへと向かう。
そんな慌てぶりを見ながら、エレベーターで上昇していく各エステに、ゴートが作戦内容を伝える。
最初にヤマダ機が地上へと到着した。

※ヤマダサイド

「 地上部隊は全滅か … いっちょう気張って働くかぁ! 行くぞ蜥蜴共 火星の時とは違うぜ! うおぉぉぉ 」 (ヤマダ)

目の前には、昆虫型の機動兵器が多数存在し、地上を蹂躙していた。
叫びを上げながらジョロとバッタの群れに突っ込んで行く … 熱血バカのヤマダは、囮の役目を忘れている。
無人兵器のバッタに向けてワイヤードフィストを放つ!

「 喰らえ必殺! ゲキガン・パーンチ! 」 (ヤマダ)

バッタは、威力に耐えられず爆発 … 爆発を確認すると、勢いに乗って道路を走る。

「 見たか! よっしゃ次行くぞー 」 (ヤマダ)

次々とジョロとバッタを破壊しつつ、道路を突き進む。
コクピットの画面には、フィールド範囲の警報が出ているが、戦闘に集中し過ぎて見ていない。
そうしている内に、うっかりナデシコのエネルギーフィールドの外に出てしまって、エネルギー切れで急停止。
運悪く、無人兵器が包囲するど真ん中で機体が止まってしまった

「 やばい増槽が無い 火星仕様とは違うってこと忘れてたぜ 」 (ヤマダ)

バッタとジョロの集中砲火にあうガイのエステ … 遅れて上がってきたエステバリスが乱入してきた。
同じカラーリングしたカスタムエステの3機。

「 遅れてすみません。 援護します。 」 (エリコ)
「 来るな! ナデシコのエネルギー供給範囲外になっちまう。 」 (ヤマダ)

さすがに火星軍で隊長を勤めていただけはある。
冷静に状況判断して、他のエステバリスに注意を促すが、ヤマダの警告が間に合わず1機が範囲外に出てしまった。

※ナデシコ・ブリッジ

「 艦長 ヤマダ機とイツキ機のエステが、エネルギーフィールドの外に出ました! 」 (メグミ)
「 え? メグちゃん それ どういうこと! 」 (ユリカ)

メグミの突然の報告に戸惑うユリカ。
その言葉に答えたのは、整備班長のウリバタケからの通信だった

「 艦長大変だ! ヤマダとイツキの2機が、エネルギーフィールドの外にでやがった! 」 (ウリバタケ)
「 ええ! それじゃあ、ヤマダさんたち たこ殴りにされちゃいますよ! 」 (ユリカ)

「 ちょっと、どうするつもりなの! 」 (ミナト)
「 このままじゃ ヤマダさん 死んじゃいますよ! 」 (メグミ)

メグミとミナトが、ユリカに問いかける。
その時、カイトから新たな報告が入った。

「 アキト機 カタパルト上で待機中 … 艦長 発進許可願います。 」 (カイト)
「 許可します。 急いで助けに行って! 」 (ユリカ)
「 了解 … 兄さん 右端の垂直シャフトが近道だから、そこから上がって下さい。 」 (カイト)

ルリが、艦橋前のウインドウにアキト機を表示させる。
ヤマダたちのエステバリスと違い、大型の機動兵器が、そこには映っていた。

「 アキト機 発進する! 」 (アキト)

カタパルトから打ち出された勢いのまま、エレベーターシャフトを昇って、イッキに地上に出る。
周辺にバッタやジョロがいたが、ハンドキャノンを連射して、周辺の障害物を排除する。

「 地上の処理は アキト機にまかせて、こちらはナデシコの発進を急ぎます。 」 (ユリカ)
「 ドック内の注水率 … 現在70% 」 (ルリ)
「 80%を越えたら、出航可能です。 」 (カイト)

※ユリカサイド
( アキト まかせるわよ ヤマダさんよりイツキちゃんを、ちゃんと助けてね。 )
やっぱり身内が最初のユリカである。
こころのスミでは艦長ということもあり、一応はヤマダの心配はしている。

※地上では
ガイのエステバリスを守るかのように立ちはだかった真っ黒で巨大な機動兵器
その手に持った鎌を縦横無尽に振り回す姿に ブリッジクルーは … 恐怖を感じる。

その鎌が一度振り下ろされるたびに、5、6機のバッタとジョロが切られていく。
ガイのエステバリスへの砲撃が無くなったと同時に今度はその機動兵器にその銃口が向けられる。
しかし、ミサイルも弾丸も、捉えることができず、高速で宙を舞うアキト機に刈られていった…

※アキトサイド
逆行した世界では異常ともいえる戦闘力を持っている。
何世代も先行した重力緩和システムを持っていても全ての加重は相殺できないほど強力であり
繊細な制御系システムは、IFSを持っていてもアキト以外ではカイトしか操縦できないジャジャ馬。
ナデシコ出航前にネルガルで実験してみたが、処理落ちでテストパイロットでさえ指1本でも動かせられない。

「 イツキ 失敗したな … 結構イノシシ型だったから やるとは思っていたが予想通りにやったな 」

※ヤマダサイド
目の前で起きた事に対して、ただ唖然とするしかなかった。
いきなり現れて、一瞬で周りのバッタどもを 武器の鎌で切り倒して
敵を狩る、真っ黒な機体に、また出会った。
火星で最後まで生き残れたのはアイツが助けてくれた … 今度は直接会って礼を言わなければ…

「 それにしても何であんな動きができるんだ … 普通、あんなスピードで動いたら死ぬぞ 」 (ヤマダ)
「 ヤマダ 聞こえるか 」 (アキト)

目の前の機体から通信が入った … 何で名前を知っている?というより、好奇心と感謝の気持ちを伝えようと急いで回線をつなぐ。
ウインドウに映ったのは、黒のパイロットスーツを着ている男だった。

「 おまえはイノシシか! 猪突猛進だけでは生き残れないぞ 」 (アキト)
「 何だと! 」 (ヤマダ)
「 イツキもイツキだ! 突っ込み過ぎるクセを早く直せと言っていたよな 」 (アキト)
「 面目ありません 」 (イツキ)
「 こっちの機体からエネルギーを分けるから、海に向かってバッタやジョロを誘導しろ 」 (アキト)

「 すまねえ あんたに火星で一度助けてもらった 二度も助けて貰ってなんて礼を言っていいやら… 」 (ヤマダ)
「 急いでナデシコに戻れ 」 (アキト)
「 わかった 」 (ヤマダ)
「 イツキ 帰ったら罰訓練だからな 」 (アキト)
「 ・・・ 」 (イツキ)

「 残りの2人も イツキを抑えられなかったんだから 半分ずつ 付き合え 」 (アキト)
「 えぇー そんなー 」 (ナミ)
「 了解しました。 いっちゃん頑張ろうねぇー 」 (エリコ)
「 ううぅ すまねえ 」 (イツキ)
「 いいのよー あとでデザート おごってねぇ 」 (エリコ)

※ナデシコブリッジ

「 アキト機 … バッタ、ジョロを凄い速度で殲滅していきます 」 (メグミ)
「 ヤマダ機とイツキ機の再起動確認 」 (カイト)

「 なんなの あの戦闘力は 」 (ムネタケ副提督)

次々と戦況報告が届くが、ブリッジのメンバーは、そんなことは頭に入ってないようだ。
あまりにも非常識な戦闘に、ただアゼンとするばかり…

「 あんだけ急機動したら あとの整備で苦労しそうだな 」 (ウリバタケ)
「 会長から聞いていましたけど あれだけ動いても平気なのが驚きですなぁ 」 (プロスペクター)
「 たしかに、あんな機動ができるパイロットなど連合軍にも存在しないだろう… 」 (ゴート)

アキトの実力を知らないメンバーは、驚きしかない。
プロスとゴートは、事前の説明を会長秘書から聞いていたので、驚くというか、あきれている。
アキトの実力を知っている面々は、ナデシコの発進準備を進める。

「 ドック内の注水率80% … バランサー確認 … 固定ロック解除 」 (カイト)
「 艦内の再確認 及び 機密の再確認 OK 」 (ルリ)
「 ナデシコ出航準備完了 」 (カイト)

「 機動戦艦ナデシコ 発進! 」 (ユリカ)

※ブラックサレナ

「 ちょっと歴史と違っているところもあるが 」 (アキト)
『 だいたいは … 同じ というところでしょうか 』 (アルファ)

「 あちこち変更したからなぁ 」 (アキト)

( ピッ♪ ) ユウからのウインドウが開く

「 アキト兄ぃ いってらっしゃい 」 (ユウ)
「 ユウも元気で …と言っても定期メールで知らせてくれ 」 (アキト)

( ピッ♪ ) カイトからのウインドウが開く

「 平行作業になりますね 今日からは? 」 (カイト)
「 平行というより 多重作業かも 」 (ユウ)
「 確かに 予定通りの作業をしておいてくれ 」 (アキト)
「 了解 」 (ユウ)
「 それじゃぁ あと3分で浮上します 」 (カイト)

( ピッ♪ ピピッ♪ ) ユウとカイトのウインドウが閉じて ユリカのウインドウが開く

「 アキト あと3分切ったよ 仕上げ…ヨロシク 」 (ユリカ)
「 了解 海へと移動する 」 (アキト)

※ナデシコブリッジ

ナデシコは地下ドックの水路を出て、向きを変えつつ浮上中。

「 各エステは バッタ、ジョロを引き連れて、移動中 」 (メグミ)
「 グラビティーブラストの準備は 」 (ユリカ)
「 充填完了 いつでも使用可能 」 (ルリ)

各エステは、岬からナデシコ上方へとジャンプしてくる。
エステが海に着水する寸前のタイミングで、ナデシコは海面に出る。
浮上完了し、照準してみると … 敵機は射程内に全部入っている。

「 目標…敵まとめてぜ〜んぶ! てぇ! 」 (ユリカ)

ユリカが、ルリに発射指示すると、ナデシコのグラビティブラスト発射。
重力波が通過すると、空一面にあったバッタ、ジョロは1匹も残っていない。
敵の殲滅を確認し、しナデシコの初戦闘は終わった。

「 バッタ、ジョロの残数ゼロ 周囲の敵影なし 」 (ルリ)
「 初戦は見事に白星じゃな 」 (フクベ)
「 まあ、見事な采配ね やるじゃないの! 」 (ムネタケ)

「 おーい カタパルトデッキのハッチ … 開けてくれぇー 」 (ヤマダ)
「 はいはい いま 開けまぁーす 」 (ミナト)

囮役のエステバリスがブリッジ上のデッキから降りてくから、カタパルトデッキを経由して整備ハンガーへと帰ってくる。
次々と各自の場所へと戻ると、整備員たちがハンガーへ固定し、整備を開始する。
整備班長のウリバタケは、ハンドマイク片手に、テキパキと指示を出す。

ブリッジから、ユリカを始めとする主要メンバーが整備ハンガーへと降りてきて、自動販売機前に集まっているパイロットたちを労っている。

「 ヤマダさん お疲れ様 」 (ユリカ)
「 艦長 すまねぇ … うっかり エリア外に出てしまって 」 (ヤマダ)
「 まあ怪我しなかっただけでもOKとしないとね 」 (ミナト)
「 そうですよー あれだけ集中攻撃受けて 擦り傷と打撲だけなんですから 」 (メグミ)
「 その代わりに エステはボロボロだぞ 」 (ウリバタケ)

「 いっちゃん 食堂でパフェ おごってね 」 (エリコ)
「 罰訓練のあとでね 」 (ナミ)
「 どじった (汗) どんな罰訓練になるのかなぁー 」 (イツキ)

怪我人も出さずに初戦を乗り切ったパイロットたちの表情は明るい。
また、その状態を見ていたブリッジクルーも、パイロットたちを見て安堵している。
その中へと、黒いパイロットスーツの1人がやってきた。
異様ともいえる機動をしたパイロットだったので、誰も声を掛けられない雰囲気だった。
しかし、その中でも満面の笑みを浮かべたユリカが労う。

「 お疲れ様 アキト♪ 」 (ユリカ)
「 アキトだって 」 (ヤマダ)
「 アキト君? 」 (ミナト)
「 アキト先輩? 」 (キョウコ)

みんなの前にいたパイロットがヘルメットを取ると、みんなが知っているアキトだった。
驚いて何を言っていいのか判らないヤマダの前に立つと…

「 驚いているか… オレがパイロットをやっている事をか 」 (アキト)
「 あぁ あの真っ黒のだよなぁ アキトのは? 」 (ヤマダ)
「 そうだ … それとイツキ 罰訓練は ワンツーマンで格闘訓練1時間にした 」 (アキト)
「 げぇー アキト相手って またボコ殴りになりそう 」 (イツキ)
「 まあ間で ナミとエリコを混ぜるから 3回勝負な 」 (アキト)
「 ふわ〜い 」 (イツキ)

「 アキト その訓練…オレも混ぜろ 」 (ヤマダ)
「 イツキ良かったな 15分ずつで4回になったぞ 」 (アキト)
「 15分だと 何回死亡するやら 」 (イツキ)
「 意外と15分間 生き延びたりして 」 (ナミ)
「 最後で死亡かも あははは… 」 (エリコ)
「 勘弁してくれよぉー 」 (イツキ)


シュミレーションルーム

イツキの罰訓練で エステバリスライダー全員が、お付き合いや自分たちの訓練も兼ねて、罰訓練に乱入。
マンツーマンでの訓練なので、罰を受けているイツキの休憩を利用して、ひとりずつ乱入する。
各自の相手はアキトひとりだが、相手に合わせて、弱点練習になるように相手をしている。
いまは乱入者を全員すませて、イツキの最後の分割分をしている。

「 マジでやっても、何回死んだやら … ムチャクチャ強い 」 (ヤマダ)
「 数えるの途中で止めたぁ〜 私の場合は、見失ったと思ったら、後ろから一突き!だもんね 」 (ナミ)
「 私の場合は 射撃で勝負したけど、かする程度の損傷で、最後には被弾しすぎて動けなくなっちゃった。 」 (エリコ)

カイトがドリンクを持ってきて、椅子でのびている各自へと渡す。
シュミレータが動かなくなり、中からイツキとアキトが出てきた。
イツキは息も絶え絶えになっていて、アキトが身体を支えて、やっと歩ける状態。
空いている椅子へと座らせると、冷やしてきたタオルを掛けてやる。
カイトは持ってきたドリンクを渡すと、イツキは一気飲み。

「 ぷっはぁー きっつー 1時間を4分割しても キツいのは変わらん 」 (イツキ)

イツキの目線に会わせてアキトはイツキの欠点を指摘する。
同じことがヤマダにもあるので、2人は真剣に聞いて、弱点克服の訓練に含めることにした。
あとの2人についても弱点克服のためのアドバイスをアキトから聞き出し、今後の訓練メニューを考える。

「 兄さん イツキさんたちとやっても 本気じゃなかったでしょ 」 (カイト)
「 まあな 出力セーブしてたから 本気にもなれないしなぁ 」 (アキト)
「 短時間だけと 今からやる? 」 (カイト)
「 久々に 兄弟対決するかぁ  ( アキト乱入OK? ) 」 (アキト)

アキトとカイトの兄弟対決にユリカが割込む。
ブリッジの方は、戦闘で消耗した部品の補充と、搬入が遅れていたコンテナを受け取るため、ネルガルの備蓄倉庫へと進路を向けた。
それでヒマになったので、ブリッジメンバーで手の空いているのが艦船で乱入することになった。
設定は、アキトが襲撃者で、カイトが迎撃でユリカたちが乗っている艦船から出撃したあたり …という場面で開始。

この設定ですると、本格的に戦闘を行なう時に使えそうなので、自動操縦に切り替えたミナトも途中で参戦した。
気力が戻ったパイロットたちも参加するようになった時点で、緊急時の訓練に早代わり。
パイロットたちの意見も取り入れて、数パターン試してみる。


あとがき

さて、TV版第1話の後半部分を使って、逆行モノにしてみました。
一応、前半は14話のあたりで混ぜましたので、21話は後半をやりました。
22話は、サイトに絡んだ内容で、ちょっと外れます。
これからTV版、劇場版と続きますので、結構長いけど、どんな流れになるかは…(汗)
気長に読んで下さい。


| 2007/01/05 製作開始 | 2007/01/09 校正 | 2007/01/09 『風の通り道』 投稿 |


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