〜なでしこ七夕物語〜









―― 7月7日七夕伝説 ――

―― それは織姫と彦星の愛と受難のものがたり ――











―― べべんべんべん♪

―― 昔むかし、あるところに

―― 『織姫』と呼ばれる機織の上手な美しい娘と

―― 『彦星』と呼ばれる働き者の牛飼い青年がおりました。


―― ふとしたキッカケで出逢った2人。


―― 目と目が合ったら、ふぉーる・いん・らぶ(はぁと)

―― そのままの勢いでご結婚♪

―― 幸せな日々を満喫しておりました。




  カイト:「ルリちゃん!Rinが今日は思いっきりいちゃついても良いよぉって!(>_<)」
  ルリ :「ホントですか? でも、あの人、毎回そう言いながら照れて逃げるし…」
  カイト:「今日はOKなんだってぇぇぇぇぇ(*>_<*)」
  ルリ :「やりましたね!カイトさんっ!」
  カイト:「てへ。今日は『彦星』だよ、ルリちゃん」
  ルリ :「もう。『織姫』ですよ、カイトさん」
  カイト:「ん…織姫…愛してるよ〜」
  ルリ :「きゃっ!耳元で囁かないでくださいっ!(////)」
  カイト:「ん〜?耳がどうかしたのかなぁ?」
  ルリ :「あんっ!舐めちゃだめぇっ(////)」
  カイト:「ルリちゃんかぁわいい〜♪」
  ルリ :「噛むのはもっとだめですっ!(////)」



―― ………(ちょっち後悔)。



―― 2人はとてもとても仲の良い円満夫婦だったのですが、

―― あまりに仲が良すぎて仕事が手につかなくなってしまいました。


―― そんな様子を見かねた天帝さま。

―― 馬に蹴られるのは覚悟の上で少し2人に意見しようと考えたのです。



  天帝:「『天帝』ミスマル・コウイチロウであ〜るっ!」



―― 似合いますね。


  天帝:「ふっふっふっ!そうだろう!そうだろうっ!この髭のカーブが絶妙なバランスを…」


―― えっと…(汗)とりあえず先へ進めていただけると…


  天帝:「む…うむ。織姫!彦星!
      お前たち2人の行動は少々目に余って余って余りあ〜〜るっ!」

  カイト:「次はこ〜んなことしちゃおっかな?」
  ルリ :「…ん、やだ、そんなのだめ…」
 
  天帝:「世の中にはだ……。いちゃつきたくても、いちゃつけない…」

  カイト:「じゃあ、ルリちゃんはどうしてほしいの?」
  ルリ :「どうしてって…」
 
  天帝:「可哀想な皆さんがな………………」

  カイト:「言ってくれなきゃわからないなぁ♪」
  ルリ :「そ、そんなとこ触らないでくださいっ…(////)」

  天帝:「皆さんが………………」


―― 盛り上がっておられるようですが…。



  天帝:「……………………………ホシノ少佐っ!カザマ大尉っ!!
 
  カイト&ルリ:「「あ、総司令」」
 
  ルリ :「どうかしたんですか?」
  カイト:「すみませんが、今取り込み中なのでまた今度ということに…」
  ルリ :「ちょっとカイトさんっ!」
  カイト:「だって、Rin のSS でこんな制限付きそうな展開めったになんだよ…」


―― そのとおりです(爆)



  ルリ :「そうゆう問題じゃ…」
  カイト:「まぁまぁ深く気にしないで…。ほら…」
  ルリ :「だ、だからダメですってば…」
 

  天帝:「(プチッ)い・い・か・げ・ん・に…せんかぁっ!2人ともっ!!
 
 
―― 天帝の逆鱗に触れてしまったバカップル2人。
―― 無理やり引き離されてしまうことになってしまいました。

―― 上役ってのは一旦怒らせると手がつけられないものなのです。


―― しかし、そこはそれ。天帝もオニではありませんでした。
―― 1年に1度、7月7日にのみ会うことをお許しになったのです。

 
 
  カイト&ルリ :「「横暴だぁっ!!」」

  天帝:「軍において上官命令は絶対無敵っ!」

  カイト:「オニっ!アクマっ!」
  ルリ :「何でいきなり年1回なんですかっ!」

  カイト:「1年も我慢できるわけないでしょう!せめて週1は…っ」
  天帝:「うむ。その苦しみはわかるわかるぞ、漢としてっ!」
  ルリ :「何の話をしてるんですかっ!(////)」
 

―― あの〜。7月7日だけなんですか?

  天帝:「むろんっ!」

―― 撤回なし?

  天帝:「当たり前じゃっ!」

―― 絶対?

  天帝:「くどいっ!」

―― ふ〜ん。


  天帝:「コホン!お前たちの気持ちはよ〜くわかるっ!
      しかし、我慢せい!台本にそう書いてあるのだ!恨むならRinを…

  ユリカ:「お父様。お父様」

  天帝:「おぉ〜っ!?ユ〜リ〜カ〜(////)」

  ユリカ:「お父様。台本には『7日に1度』と書かれてるだけですけど…」


  天帝&織姫&彦星:「「「えっ!?」」」


  ユリカ:「ほらほら」
  カイト:「あ。ホントだ」
  ルリ :「確かに…7月限定とは書いてない…」


―― でしょ。


  天帝:「な、何故…」


―― そりゃあ。Rin はオニではありませんからね。(しれ)

―― でも、上官命令は絶対だそうですから…(しれ)


  ルリ&カイト:「ジィーーーー」

  天帝:「うっ………」

  ルリ&カイト:「ジィーーーーーーー」

  天帝:「ううっ………………」

  ルリ&カイト:「ジィーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」



  天帝:「あ〜……………………………………………………………ではさらばっ
 
  カイト&ルリ :「「ちょっと待ていぃぃっ!!」」
 
 
 

―― 2人の抗議は受け入れられるはずもなく…

―― 織姫は天の川の東側勤務に、彦星は西側勤務に異動させられてしまいました。


―― 遠く姿の見えぬ相手を想いながら涙にくれる織姫と彦星。

―― 仕事に励みながら、再び出逢える7月7日を夢見て1年を過ごしているのです。



―― 織姫は、毎日毎日機を織り続け…

 
 
  ルリ :「そうだっ!カイトさんへのプレゼントに着物を作りましょう!」


―― それは良い展開です(^^)/


  ♪ほにゃほにゃほにゃ〜ん♪

   ルリ :「カイトさん、じつは貴方のためにプレゼントを用意したんです」
   カイト:「プレゼント?」
   ルリ :「はい。もしご迷惑でなかったら受け取っていただけませんか?」
   カイト:「迷惑なもんかっ!ルリちゃんがくれるものなら、僕にとって何物にも代えがたい宝物だよっ!」
   ルリ :「あ、ありがとうございます(////) どうかこれを…」
   カイト:「こ、この着物はっ!この色、この肌触り…なんて素晴らしいんだっ!」
   ルリ :「カイトさんのために、私の想いをこめて作ったんです(////)」
   カイト:「ルリちゃん…ありがとう、すごく嬉しいよ」
   ルリ :「カイトさん…」
   カイト:「でも…僕は着物だけじゃなく…ルリちゃんごと欲しい」
   ルリ :「あ…」

  ♪ほにゃほにゃほにゃ〜ん♪


  ルリ :「……はっ!(////)」
 

―― お帰りなさい…。
 

  ルリ :「そうと決まればさっそく作り始めなければ!」
  ルリ :「一年かけて練習すればきっとまともなものが織れるはずっ!」

 
―― あのぉ〜。たしか機織りの『上手な』娘だったのでは?

 
  ルリ :「噂とは往々にして現実とかけ離れているものです!」

 
―― さようでございますか(汗)
 
 

 
―― 一方、彦星は毎日せっせと牛の世話を…
 

  カイト:「腕立て伏せ1000回っ!ふんっ、ふんっ、ふんっ!」
 

―― 牛の世話を…
 

  カイト:「続いて腹筋2000回っ!ぐっぐっぐっぐっぐっぐっ!」」
 

―― 世話を…
 

  カイト:「次っ!背筋3000回っ!ふっせ、ふっせ、ふっせっ!!」
 

―― あの〜、何してるんですか?
 

  カイト:「来るべき日のために身体を鍛えているに決まってるでしょーが!」

  カイト:「1日……たった1日しかないんだぞっ!(血涙)」

  カイト:「あ〜んなことこ〜んなことしてルリちゃんを悦ばせてあげるには………」
 

   ♪ほにゃほにゃほにゃ〜ん♪

   (※危険なので内容は割愛させていただきます)


   ♪ほにゃほにゃほにゃ〜ん♪

 
  カイト:「まだまだ足りんっ!!」

  カイト:「スクワット5000回っ!い〜ち、に〜い、さ〜んっ!」



―― 訂正。彦星は自らを高める日々を過ごしておりました(汗)




 

―― こうして涙の1年が過ぎ、運命の7月7日がやってきたのです!




<つづく>




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