降りしきる雨の中

             とある高速道路を疾走する

           一台のマリンブルーのスポーツカー

             ゛スカイラインGT-R VspecV"

         電光掲示板に表示された工事中の表示に

          速度を落とした直後悲劇は起こった。

     先の見えないカーブの直後、多重衝突が起こっていた。

          減速しながら事故車をかわすGT-R。

      だが、その先の事故車から飛び出してきた子供を

          かわし、コントロールを失ったGT-Rは、

        カラーコーンで遮られた工事個所に突っ込み、

          建設予定の先の途切れた道路から転落。

            そして、落雷の光と共に消滅した。

          その場に、GT−Rの前面に付いていた

           一枚のナンバープレートを残して・・・。

 

           機動戦艦ナデシコ                   

                       ”AからBへの3年間”                    

                     −記憶亡き『来訪者』− 

 

         第1話  彼の名は『アムネジア』後編

 

カイトの部屋

 「うああああああ――――――っ!!!」

絶叫しながらベッドから跳ね起きるカイト。荒い息をしながら状況を確認しようとあたりを見回す。

 「はあ・・・はあ・・・ゆ・・・・夢・・・・・・。でも・・・・どんな夢だったんだ・・・」

しばしどんな夢だったのか考えるがどうにも思い出せない。そして、気付くと寝汗をぐっしょりかいていることに気付く。カイトはベッドから起き、掛けていた布団を汗をかいた面を上にして、ソファに掛け、エアコンを除湿モードにして、バスルームに向かう。

「とりあえず、シャワーでも浴びて、片付けを手伝いに行きますか。」

シャツとパンツ(こんどはトランクス)を洗濯機に入れ、洗剤を入れ、運転させる。

そして、シャワーを浴びながらカイトは考える。

(俺は何者か・・・なぜ、記憶を失ったんだ・・・。。そして何故、おれはこの艦に来たのだろう・・・。単なる偶然か・・・それとも何らかの意図が・・・。それにしても・・・不思議な艦だよ・・・このナデシコという艦は・・・不審人物の俺を、暖かく迎えてくれたんだから・・・。)

体を洗いながら昨日一日起こったことを思い返すカイト。

(そして、写真の女性、カザマ・イツキ・・・なぜ彼女の写真を持っていたのか・・・彼女と何らかの繋がりがあったのか・・・。

・・・・・・・ルリちゃん・・・・・綺麗だったな・・・・・・・。

って何考えてんだ俺は・・・・ロリコン趣味は持ってないって。うあっ。何で反応するんだ。このうつけものがっ。」

バスルームの鏡に映る自分の姿。無意識に反応している体に赤くなるカイト。

「・・・・・・と・・・とにかく上がろう・・・」

脱衣所でタオルで体を拭き、かえの下着を用意するのを忘れていたことに気付き、部屋に向かいバッグから下着を出すカイト。そしてパンツを履こうとした瞬間・・・・

「カイトく〜ん、起きてる〜」

と、能天気な声と共にドアが開く。

「「「「「「「「「あ・・・・・・・・」」」」」」」」」

ドアの前にはユリカ、アキト、ルリ、ミナト、ユキナ、ゴート、がいてゴートは銃を構えていた。それぞれ丸腰以前の状態のカイトに硬直していた。

「わ・・わ―――――ッ何するんですかッ」

いて大声上げるカイト。すると、腰に巻いていたタオルがハラリと床に落ちる。

「う・・・うわッ・・・・・」

「う・・・動くなっ!!」

あわててタオルを取ろうとするカイトを慌てたゴートが突きつけた銃のハンマーを起こして制する。

ユリカ、ルリ、ユキナの三人は、ユデタコ状態。しかもなぜか視線は一箇所に固定したまんま。ミナトは余裕で一言。

「あら、かわいいじゃない。」

アキトは額に縦線状態で、一言

「ご愁傷様・・・。」

そんなアキトを押しのけ、ヒカルがリョーコをドアの前に差し出し。

「ほらほらリョーコちゃん。滅多に無いチャンスだからよ〜く見て。」

「な・・何いってやがる・・・・・・・うっ・・・」

と言いつつリョーコもまた視線を固定。そこにシリアスモードのイズミが一言

「そういうヒカルだって顔真っ赤じゃない。どお?まえの彼氏のと比べて。」

「・・・・・・・うん・・・カイト君のほうがおっきい・・・・ってイズミちゃん何言わせるの!!」

珍しく、からかわれて真っ赤になるヒカル。そんなヒカルにイズミは

「純情なリョーコをからかうにしてもこれはやりすぎ。刺激が強すぎるわよ。悪かったね、カイト君。みんな悪気があった訳じゃない.。服きるまで外で待ってるから。」

そういってドアを閉めるイズミ。この状況で、一番まともだったのは普段まともじゃない彼女だった。

「艦長。」

イズミが問いかけるが真っ赤になったままのユリカが一言。

「ねえ、アキト。カイト君と、どっちがおっきいかなあ・・・」

「なっ・・・・何いってんだおまえ・・・。」

「ねえアキトォ。アキトのも後で見せて。」

「ばッ・・・バカヤロー!お前、 嫁入り前だろ―が。何言ってやがる。」

「ユリカ!!そんなに見たいんだったら僕のを・・・」

「ジュン君のえっちぃ〜!へんた〜い!!」

夫婦漫才にジュンが絡み収集がつかない状態にイズミが一言

「駄目だこりゃ。次ぎいってみよ〜」

そういって反対側で硬直している皆さんに目を向け。

「ゴート。あの場合、銃を向ける必要ないと思うけど。」

「うっ・・・。申し訳ない。」

「お兄ちゃんのより小さかった・・・・」

真っ赤になりながら呟くユキナにミナトが一言.

「ユキナちゃん。あの状態で大きさを測るものじゃないのよ。」

「じゃあどの状態で・・・」

「ユキナちゃんにすてきな彼氏が出来れば分かるわよ。でも、ルリルリには結構早かったかしらね〜」

そのルリはというと・・・相変わらずのユデタコ状態。しかも頭から湯気まで出る始末。

「あ・・・あれが・・・・男の人の・・・・・・・はじめて見た・・・・・・・」

もっとも、ユデタコ状態なのは、ルリだけでなかったが・・・・

「ヒカル・・・おまえ・・・・・・・」

「や・・・やだなあ・・・リョーコちゃん。リョーコちゃんにも男の人に興味もってもらおうと〜」

「んで、前の彼氏と、どこまで言ったんだ。」

ジト目で睨みながら、ヒカルに追求するリョーコ。普段からかわれているせいか、追求が厳しい。

「や・・・やだなあ、そんな事・・・・言えないよ〜」

「ふ〜ん。いえないような事してたんだ。」

「い・・いや〜その〜・・・・・・」

そうこうしているうち、カイトがドアを開け、出てきた。服装は、昨日の木連優人部隊の白い制服でなく、車の中にあったダークグレーのスーツ姿に、きちんとネクタイも締めている。さっきの事のせいか、顔が赤かったが。

「お・・・お待たせしました。・・・・・・・・・艦長。」

「ご・・・ごめんなさい一度ならず二度までも・・・」

「「「「「二度目って・・・・・?」」」」」

ユリカの発言に気になったみなさんが聞こうとするが・・・

「艦長.」

ルリの一言で黙り込むユリカ。それらをフォローすべくカイトが一言

「とにかく今度からこんな事が無い様に気をつけてください。状況によっては大変な事になりますから。」

「はい・・・。」

「それより、どうしたんですか?皆さんそろって・・・。」

事が片付いたせいか落ち着いた口調で質問するカイト。そこへ明るい口調でユリカが話し掛ける。立ち直りがはやいことで・・・。

「カイト君。私たちに付き合ってください。いい事思いついたんです。」

「い、いや・・・その・・・・」

なにかよからぬことに巻き込まれそうな気がして辞退しようとするカイトだったが・・・

「記憶・・・・戻るかもしれませんよ・・・・・。さあさあ、こっちこっち」

それを言われるとさすがに何もいえない。なすがままにユリカに引っ張られていくカイトだった


 

とある部屋の前

「ジャーン!!」

といいながらドアを開けるユリカ。ドアの中にはたくさんのギャラリーが詰め掛けていた。その中に入り、辺りを見回すカイト。

「ここは・・・・一体」

不思議がるカイトのまえに現れたのはイネス。となると、次は当然

「説明しましょう。この部屋はバーチャルルームといって、仮想空間を楽しむ部屋です。予め設定していた状況を作り出し、体験する人の各個人データを元に最適の環境で・・・・・」

「思いっきり楽しんじゃいましょうという部屋なんです。」

イネスの説明を遮ってユリカがまとめる。

「んもう。ま、はっきり言ってそういう事。これで、イツキさんと再会できれば、記憶が戻る.そういうことでしょ。艦長.」

「はい。その通りです。そんで〜設定は、20世紀後半から21世紀初頭ぐらいの高校で、カイト君がその学校の卒業生で、そこに実習にきた教育実習生。で、イツキさんがその高校の生徒で、数年ぶりの再開。」

設定を入力するユリカにアキトが一言。

「それはそうと、イツキさんは誰がやるんだ。お前か?」

「ううん。あたしにはアキトがいるもんそんな事出来ない。」

「じゃあリョーコちゃん。チャンスだよ。」

「な・・・何言ってんだ。」

「ほらほらミカコ、言ってきなよ。」

「サ・・サユリさん・・・でも・・・・」

「・・・・私・・・やってみようかな」

「私がやりたい。」

とまあ、イツキ役がいないと聞いて騒がしくなる一同。生活班やサブオペレータの娘達も立候補し出す。それだけカイトが魅力的な証拠なのだが・・・・。

「残念。イツキさんは、ルリちゃんにやってもらいます。」

「へ?わ・・・私は少女ですから・・・第一イツキさんと年がはなれて・・・・」

いきなり振られて動揺するルリ。たしかに年の差があるのだが・・・。

「心配ご無用。こんな事があろうかと。年齢の設定も変更が可能になっている。ルリルリの女子高生姿が見られるとあっちゃあその位の改造なんて朝飯前。」

とウリバタケが力説する。動機が不純な気がするが・・・。

「さあさあルリちゃん。がんばって。」

そう促すユリカ。カイトが心配そうに見つめながら一言

「ルリちゃん。もし嫌だったら無理しなくていいんだよ」

そんなカイトにルリは微笑みながら

「心配しなくて大丈夫です。それらしくやってみますから。よろしくお願いします。

「う・・・うん。」

わずかに赤くなりながらカイトが答える。そして、ユリカがスタートボタンを押す。

「それじゃあスタート。」

 


バーチャルルーム

 夕暮れの校舎。誰もいない廊下を一人歩くカイト。その後を追ってきた一人の女学生 カザマ・イツキ。彼女が、カイトを呼び止める。

「待って下さい。カイトさん。やっと・・・・やっと会えました。」

「カザマさん・・・・・・。」

「いやっ。・・・・・イツキと呼んで下さい。私は・・・・ずっと・・・・ずっと待ってました。貴方に会えるのを・・・」

「イツキ・・・さん・・・。ごめん。私は・・・・君のことを・・・・・・」

「知っています・・・。記憶を失っている事を・・・・・。私の事を覚えていない事も・・・」

潤んだ瞳で、感情を押し殺しながら言葉を紡いでいくイツキ・・・・

「忘れてしまっていても・・・。思い出せなくても・・・・。それでも・・・私は貴方の事を・・・。」

そう言いながら、セーラー服のスカーフを解き、一つづつボタンを外しながら

「私を・・・・抱いて下さい・・・・。私に・・・思い出を・・・・・」

そう・・呟いた。そして、ボタンをすべて外し、脱ぎ出そうとした瞬間・・・・

「すまない・・・・。」

そう言いながらカイトはイツキを抱きしめた。そして、言葉を続ける。

「俺は・・・・何一つ、君の事を覚えていない。それなのに、君は、そんな俺の事を思いつづけて・・・。ほんと、最低な奴だよ・・・・・。俺は・・・・・・・俺は・・・・・・・」

カイトは・・・・泣いていた。そんなカイトをイツキは、いや、ルリは

「そんな・・・最低だなんて・・・・貴方は素敵な人です。相手の事をそこまで思い遣れるんですから。謝るのは私の方です。」

そういって、うずくまるカイトを胸元によせ、カイトをやさしくなでるルリ。

「オモイカネ、もういいです。」


その言葉により通常空間に戻るバーチャルルーム。

「あ・・・・」

「カイトさん・・・そのままで良いですよ・・・・。」

カイトを抱きしめるルリ。普段なら誰彼構わずからかいに入るのだが・・・・流石にこの状況で、そんな事をする物は誰もいなかった。なぜなら、二人の演技(でもないのだが・・・)に見入って感動していたから。そして、本人のためにやったつもりが、(興味本位もあったけど・・・)逆に、本人を傷つける結果になってしまったからだ。

「ん・・・・・」

「有難う。そして、ごめんね。ルリちゃん。皆さんも私のために有難うございました。そして・・みっともない所を見せてしまって・・・申し訳ありませんでした。」

落ち着いたカイトはルリから離れ、そして皆さんに礼を述べる。

「・・・とんでもない。私たちこそカイト君に迷惑を掛けてしまって・・・・・・・謝るのは私たちです。」

そして・・・・周りから盛大な拍手が巻き上がった。

 

 


ルリの部屋。

ルリは、カイトの涙で濡れたベストとYシャツを脱ぎながらオモイカネを呼び出した。

「オモイカネ、貴方ですね。さっきのバーチャルルーム。アダルト設定にしていたの・・・。」

・・・・ばれてました?

「皆さん気付いてないようでしたけど。コンソールディスプレイも標準モードでしたし。ウリバタケさんかとも思いましたが、だとしたらあの時驚かないはずです。」

怒ってますか・・・・。」

「もしあの時・・・・カイトさん何もせず、私が裸になるのをまっていたら、貴方はどうしました。」

当然強制終了します。」

「ならよろしい。本当の理由はカイトさんを試す為。そうでしょう。」

貴方にはかないませんね。お友達として、貴方の恋人となる人にふさわしいか気になりましたので。

「恋人って・・・そんなんじゃあ・・・・」

でも・・・好きなんでしょ。あの人の事が・・・・・」

「・・でも・・・・・・・」

それとも・・・アキトさんの事がまだ気になっている。そして、カイトさんをその代わりにする自分が許せない。」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

思ってる事を言い当てられ、何もいえないルリ。

大丈夫ですよ。あの人なら、それすらも許してくれる。そして、貴方はアキトさんに対する思いもひっくるめて、カイトさんに思いを打ち明ければ良い。」

でも・・・・・・・・」

あせる事はありません。先は長いんですから。

「はい。わたし、シャワー浴びてきます。また艦長が勝手にドアを開けようとしたら」

強制的にロックしておきますから。カイトさんだったらバスルームに案内しておきます。

「なっ・・・何いってんですか。オモイカネ。」

良いじゃないですか。事故とはいえお互いの生まれたままの姿を見せ合ったんですからって冗談です。」

「ばか・・・そこまで言うなら・・・さっきのカイトさんのシーン、バスルームで再生して下さい。」

バーチャルルームのですか?」

ち・・ちがいます・・・その・・・・」

その・・・なんです?

「・・・・・意地悪・・ですね・・・もういいです。」

わ・・・・分かりました。ちゃんと再生しておきます。今のもやもやしたままじゃあ仕事に差し支えますし、からかわれるでしょう。スッキリして来て下さい。

「ほんと・・・ばか・・・。」

ごめんなさい。


展望室

一人宇宙空間を眺めながら佇むカイト。そこにユリカがやってくる。

「あ・・・・どうしたんですか、艦長。」

「カイト君に謝ろうと思って。」

ユリカの声は気持ち沈んでいた。

「さっき、バーチャルルームの事で・・・。カイト君の気持ちも考えずに・・・」

「気にすること無いですよ。私のためにやってくれた事なんですから。」

「でも・・・」

「むしろ、感謝しているんですから。」

「感謝・・・・どうして・・・」

「自分がどんな人間か、ほんの少しわかりましたから。それだけでも収穫です。」

「それに・・・・」

「昨日と、さっきの事ですか。悪気があったわけではないですし、ルリちゃんも、気にしてないって言ってましたし、私も・・・。でも、これっきりにして下さいね。」

「ははっ・・・・・実は、ずっと前にも一度、やった事があるんです。それも・・・アキトが着替え中のときに・・・」

「ならなおさらですよ。」

呆れながらカイトが言う・・・・・。少しの沈黙の後、口を開いたのはユリカだった。

「ねえ、カイト君。ルリちゃんの事。どう思ってる?」

「どうって・・・う〜ん・・・いい娘だと思いますよ。ただ・・・自分を押し殺している所があるみたいですけど。でもそれが何か?」

「昨日のルリちゃんの反応・・・ふつうだったら恥ずかしがるでしょ。それが、カイト君に駆け寄っていたから・・・もしかしたら・・・」

「それは、心配してくれてたからでしょう。人は突発的な状況だと、思いがけない行動をとりますから。」

「それに・・・さっきのバーチャルルームでの事・・・服を脱ぎ出したでしょ。わたしが設定した標準設定では普通そうならない。そして、あの状況で設定を細工できるのはルリちゃん位しか・・・」

「ま、理由はどうであれ、今、急いで結論を出す事ではないでしょう。」

「でも・・・」

納得がいかないユリカ。そんなとき、メグミから通信が入った。

「艦長。ネルガルのドッグ艦゛コスモス"より通信が入ってます。」

「わかりました。繋いで下さい。」

 

そして、ナデシコは、コスモスに収容。地球に帰還する事になる。

 

この作品は、フィクションです。本作品に出てくる車両”日産スカイラインGT-R”は、日産自動車株式会社の商品名ですが本作品に登場する仕様の車両”v-specV”は実際には存在しません。

Host Script

Morry:「大変長らくお待たせしました。第一話後編。遅くなって大変申し訳ありませんでした。それでは本日の特別ゲスト、テンカワ・アキトさんで〜す。」

アキト「どうもっす。Morryさん。なんか変な方向にいってません。管理人のRinさん、困ってたっすけど。」

Morry:「すいませ〜ん。なんとなく面白いかなって。この作品書くのにTV版見直して、風呂上りのアキトさんにユリカさんが乱入するシーンがつかえるなって。それをバカの一言で片付けてたルリちゃんが当事者になったらどうなるかなと・・・。」

アキト「・・あ・・・あのシーンっすか・・・確かに・・・ユリカも変な所抜けてるからなあ。そういえば、バーチャルルームのシーンももしかしてTV版の?」

Morry:「そ。元ネタはメグミさんとのワンシーン。わりとTV版のネタを掘り起こしてたりするから、こんなシーンがあったなあと思い出してくれれば。でも、最初のプロットでは、ゲーム版の内容にそって、ユリカが扮するイツキにキスする寸前で、抱きしめて涙を流し、それを見たルリが、強制終了して、カイトにハンカチを差し出して「大丈夫ですか」って声を掛けさせようとしたんだけど。それじゃあインパクトが弱いかと・・・。でも、S=DASHさんの『妖精の微笑み』の第二話と、ネタがカブってしまったような・・・S=DASHさんごめんなさい。」

アキト「・・・・でも・・・彼が泣いてるシーンははじめて見た。」

Morry:「勿論これにもちゃんとした理由がある。カイトを完璧なヒーローにしたくなかった。弱い面ももっている。いや、普段はそんな面を見せないように振舞ってはいるけど実は心に深い傷を持っている。それが、この物語の最大のキーパーソンだから。」

アキト「そして、その傷を癒せるのはルリちゃん。てことだろ。」

Morry:「彼女だけじゃない。ナデシコの皆んなさ。勿論彼女がヒロインである事は間違いないけど。そんなわけで遅くなりましたけど次回は、コスモス、そしてサセボシティ編に移り、この作品のオリジナルキャラも登場してきます。ただし彼らに関しては私が担当するリレー小説第5話にて、先行して登場する事になりますが。それではリレー小説第5話。そして本編第2話にて、お会いしましょう。」

アキト「次回もよろしくっす」

 

 

 

 


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