あんなこんなのクルーで火星まで着いちゃったナデシコカイトさんの言ったとおりホントに大丈夫かなこの艦？

「なめるなよォー」

―ブォン―

「いっくぜぇーーッたぁー！」

アイカメラが輝きバッタにパンチを一閃、爆発する。

すぐにその場から上昇する。バッタ、ジョロも何機か付いてくる。

「ヒカル〜！」

「はいは〜い」

別方向からヒカルのエステが突撃し周りのバッタ、ジョロに誘爆する。

―格納庫―

「はぁ〜」

あの事があってから皆から冷やかしなど刺すような視線を浴びた後、僕はリシアンサスに乗ろうとした・・・・・・だけど・・・・。

「はぁ〜」

なんで換装途中なのかな〜・・・・。

なんでもサツキミドリからの物資で予定していた装備の他にもう一つ強化武装アーマーがあったそうで・・・・先生・・・・速くそれ言ってくださいよ・・・・・。この艦の整備士にはとんでもない人がいるんです・・・・・。

もちろん言うまでもなく。その、とんでもない人というのはウリバタケ＝セイヤ整備班長である。

「お〜い、カイト。終わったぞ！」

「分かりました・・・・」

「何、浮かない顔してんだよ」

誰の所為ですか？誰の！

「デストロイは重量があるからいつも通り動けるわけじゃないから！それでもエステと同じだけどよ。それと見ての通りデカイから気をつけろよ！」

「は〜い・・・・」

そう言うと僕はコクピットに座る。すぐにブリッジから連絡が入った。

「カイトさん、みなさんがナデシコを離れてしまっているのでリシアンサスはナデシコ付近で行動してください」

「了解・・・・」

「どうしたんですか？」

「なんでもないよ。リシアンサス、出ます！」

ナデシコを出るとエステが交戦中。特に三人のコンビネーションが凄く上手く次々とバッタ、ジョロを落としていく。

この距離からじゃ長距離射撃だけかな。

スクア・ライフルをレールにしてと・・・・・よし！

―ズキュン！ズキュン！―

バッタに向かって飛んでいく弾は狙い通りバッタ二機に当たる。

「お前、凄いな！その距離から当てるなんてよ！」

「本当、シュミレーションで勝てないわけだよねぇ」

「しかも、当たらなかったとしてもその先にもちゃんと的があったわ」

「これだけ敵がいるんですから当たりますよ」

三人が褒めてくれたが確かにこの数なら当たる。狙い通りだったけど。

するとナデシコに向かってかなりの数のビームが届く。

―ナデシコ、ブリッジ―

フィールドにビームが当たった所為でナデシコが揺れています。

「か、艦長・・・エステバリスを回収したまえ」

提督が艦長に指示を出します。でも、大丈夫なんだけどな。

「必要ありませんわ。アキト、ファイト！」

余計な事も言ってますがその通りです。

「し、しかし「敵はグラビティ・ブラストを備えた戦艦である。と、おっしゃりたいのですね。」

そうか、提督って火星大戦の指揮をしてたんだっけ。

「大丈夫。そのための相転移エンジン、そのためのディストーション・フィールド、そして、グラビティ・ブラスト・・・・あの時の戦いとは違いますぞ。お気楽にお気楽に・・・・」

提督、少しムッとしてますね。

さてと、ナデシコ付近にはもう敵はいませんね。

「カイトさん前線に向かって思いっきりやちゃってください」

『わかった』

そうするとリシアンサスは凄い速さでエステ隊のところに向かった。

≪敵戦艦フィールド増大し始めましたルリさん≫

―ありがとう、オモイカネ。

「敵戦艦フィールド増大」

オモイカネにお礼を言うとエステ隊に連絡する。

―戦闘宙域―

『敵戦艦フィールド増大』

ルリちゃんから連絡が入る。

まだ遠くだけど三色のエステが見える。アキトさんは何処に行ったのかな？

「何！？」

減速してフィールドとの正面衝突を避ける三人。結構強力なフィールドみたい。

「ちッ、奴らもフィールドか」

「死神が見えてきたわね」

「「見えん見えん・・・」」

漫才を開始するのはいいんだけど本当にアキトさん何処に≪後方よりテンカワ機、凄い勢いで来ます≫

「へっ？うわあ！」

「「うわ」」

リョーコさんとヒカルさんも直線状にいたみたいでアキトさんの突撃をかわします。

「うわ〜〜〜ッ！」

あ〜！ムチャな突撃をしてどうするんですか〜！

「くそぉ〜〜！」

だけどパワーが足りなくて弾かれるアキトさん。

「ワ〜〜〜ッわッ、ととと」

情けない声を上げながら体制を整える。

「くそ〜、敵もフィールドか・・・」

「あぶねーだろタコ」

「ゴメン」

「カッコイイけどマヌケな特攻でしたネ」

「え？」

「死に水はとってあげるわ」

「はぁ」

「イズミ〜〜！！」

「それよりどうするの？このままじゃ」

「「「う〜〜ん」」」

どうする・・・・そうかアレならフィールドを貫ける！

「退いてください！アキトさん、僕が撃った後に突撃しちゃってください！」

「ええ！？！」

「おいどうするんだよ！」

「見ててください」

今、持っている武装で全弾発射すればなんとかなる。

「スクア・ライフルランチャーモード、ショルダーミサイルセット、ニーガトリング展開、胸部ガトリングセット、ウエストサイドレールガン展開。アキトさん、いきますよ！」

「わ、わかった！」

「全弾、発射！」

コクピットに撃った反動が来る。Ｇキャンセラーのレベルを５までアップさせる。

敵戦艦のフィールドは貫かれ撃つのを止める。

「うおお〜！」

思いっきり拳を振りかぶり

「ゲキガンフレアーーーッ！」

意味不明なことを言って敵戦艦に突撃、爆発する。

爆発に巻き込まれる敵戦艦。次々と誘爆していく・・・・物凄い勢いで・・・・。

―ナデシコ、ブリッジ―

「前方の敵80％消滅。降下軌道とれます」

私はウインドウをひょいっと左手で出して

「どうぞ」

送る。

「さんきゅ！！ルリルリ♪」

ミナトさんにデータを送るとウインクをしてきました。

「どうも」

「さ、みんな、用意はいい？ちょっとサウナになるわよん」

コンソールを操作しながらミナトさんは軽くお茶目にいいます。

「その前にエステの回収！」

「とっくにやってるわ」

ゴートさんは指示を出すけど既に私がやっておきました。

―廊下―

ふう〜・・・疲れた・・・・何処に行こうかな？

ブリッジにでも行こう。まだ終わってないし、どうせ後で呼ばれるだろうしね。

でも、忙しいかな？真っ直ぐ行けばブリッジだしもう遅いか。

あれ？何か傾いてるような・・・って傾いてるよ！

「うわああぁぁぁぁ！」

―ナデシコ、ブリッジ―

「火星熱圏内、相転移エンジン反応さがりま〜す」

ミナトさんの報告の後、私はモニターを見ると火星がキラキラ光ってます。ナノマシンですね。

「なにあれ？」

「ナノマシンの集合体だ」

ゴートさんが説明する。気のせいでしょうか何か聞えたような・・・気のせいですね。

「ナノ？」

ナノマシン自体、知らないみたいですね。

「ナノマシン・・・小さな自己増殖機械・・・火星の大気組成を地球に近づけるため、ナノマシンを使ったのね」

「ふ〜ん・・・」

本当に分かったんでしょうか？

「そう。今でもああして常に大気の状態を一定に保つと共に、有害な紫外線を防いでいるのです。その恩恵を受ける者はいなくなっても・・・」

「ナノマシン第一層通過」

少し艦内が揺れてます。

「そんなのナデシコの中に入っちゃっていいんですか？」

「心配いりません。火星ではみんなその空気を吸って生きていたんですから、基本的に無害です。おトイレで出ちゃいます。あっ、いけない」

口を押さえて恥ずかしそうにしてます。

「そうか、艦長も生まれは火星でしたな」

「はい、っとグラビティ・ブラスト、スタンバイ」

いきなり艦長モードに切り替わります。

「いいけど・・・・どうせなら、宇宙で使えばよかったのに」

「地上に第二陣がいる筈です。包囲される前に・・・撃破します」

さすが、艦長、考えていたみたいです。

「艦首、敵へ向けて下さい」

ナデシコが火星の地表に砲門を向けると何処からか声がします。

そして、グラビティ・ブラストが放たれたと同時にドアから何かが入ってきます。

「ああああああああああああ！」

物凄い叫び声と同時に上から私の目の前に落ちてきます。

「危ないユリカ！」←影薄い人

「きゃ！」←艦長

「なんだ！」←銃を構えたデカくてごっつい人

「どうしたの？！」←魅力的なミナトさん

「いっ、つゥーーーッ！」

・・・・カイトさん・・・・？。

勢い良く飛びました。大丈夫でしょうか？

「だ、大丈夫、カイトくん？！」←ミナトさん（優しい）

「約5メートルか・・・」←ゴートさん（酷い）

「うむ・・・」←提督（同じ）

「こんなことでは緊急手当ては出ないんですが・・・・」←プロスさん（・・・・・）

「大丈夫？」←メグミさん（優しい（泣）

みんなの感想はなんと言うか・・・・・。因みに（　）内はカイトさんの感想です。

（　）って何？・・・・・気にしないでください。

フラ〜っと立ち上がりカイトさんは

「あ、あのさ、ルリちゃん。部屋と食堂とブリッジ以外にも重力制御しようよ・・・・」

といいました。・・・・忘れてた・・・・・。

「はい・・・・今度からは気をつけます・・・・・」

「うん･･･お願い・・・・」

そう言うとカイトさんは力なく倒れました。カイトさん、ごめんなさい。

「・・・・僕が医務室に運ぶよ・・・・」

・・・・・ジュンさん、さすが『いい人』です。

「て、敵影消滅。周囲30キロ以内、木星蜥蜴の反応なし」

本当にごめんなさい、カイトさん。

「これより地上班を編成し、揚陸艇ヒナギクで、地上に降りる」

「しかし、何処から向かいますか？軌道上から見る限り、生き残っているコロニーはありそうに見えませんが・・・」

「まずは・・・オリンポス山の研究施設に向かいます」

「ネルガルの？抜け目ねえなあ」

本当よね。研究資料でも取りに行くのかな？

「わが社の研究所は一種のシェルターでして、一番生存率が高いものですから・・・」

違うみたい・・・本当かな？

「では、地上班メンバーを」

「あの、俺、エステ貸してもらいたいんですけど」

テンカワさんが急に前に出て言いました。

「なんだと？」

目で『どうしてだ』って感じでゴートさんが聞きます。

「ユートピア・コロニーを見に・・・」

「生まれ故郷の・・・？」

艦長も問います。

「・・・！！」

提督が少し眉をひそめました。

「あそこには、もう・・・・・・何もありませんよ。チューリップの勢力圏です」

ピコピコと調べながらテンカワさんにプロスさんが現状を言います。

「わかってる。けど・・・・ただ、見ておきたいんです」

それでもテンカワさんは引き下がろうとしません。

「だから・・・」

「行きたまえ」

副長が呆れたように何か言おうとしますが提督が急に口を開きました。

「し、しかし」

ゴートさんも、え？って顔をしてます。

「確かにお飾りだが、戦闘指揮権は私にある筈だね、ゴート君。故郷を見る権利は誰にでもある。若者なら尚更」

「あっありがとうございます」

嬉しそうに頭を下げるテンカワさん。

故郷・・・・・私には故郷と呼べるものはない・・・・。あの研究所は私の居場所じゃない。この艦に乗ってから確実にそう思う。そう・・・・・あの人に出会ってからは・・・・間違いなく・・・・・・。

ヒナギクが出て行ってから戻ってくるまで私たちはしばらく現状維持です。

「あの、艦長、少し休んでもいいですか？」

「ほえ？いいけど」

「ありがとうございます」

さあ、カイトさんに謝りに行かないと・・・・私の所為で怪我したんだもの。

「やっぱり、ルリルリってばカイトくんに気があるのかな？」

「あの様子からすると、間違いないと思いますよ」

「最近、ルリちゃんの表情が良くなってきてるのもその所為かな？」

「多分、そうだと思うわよ。カイトくんと一緒にいるときなんか凄くいい顔してるんだから♪」

以上、ナデシコ、ブリッジの『カイトくんとルリちゃんの恋の行方の会』でした。ｂｙオモイカネ。（ルリには教えてないらしい）

―ナデシコ、メディカルルーム―

「はい終わり。それにしても災難だったね」

「ハハハ・・・・ついてなかったですよ」

「バンテ○ン塗っておいたから大丈夫だとは思うんだけど、痛むようだったらまた来なさい」

「はい、ありがとうございました」

僕はお礼を言ってメディカルルールを出てまた災難に会った。

―ドンッ！―

「わあっと」

「きゃ」

出た途端、僕はルリちゃんとぶつかった。すぐに倒れそうになったルリちゃんの手を取って引く・・・・さらに今度は誤算、ルリちゃんが軽い事を忘れていて少し強めに引いてしまった。

「ふみゅ」

とかわいい声を出したルリちゃん。

また抱き締めた状態になってしまった。そこに

「ルリちゃん、そろそろもど・・・・・だ、抱き合うのはいいけど場所を考えようよ・・・・」

ルリちゃんに何かを伝えに通信してきたメグミさんに見られてしまった・・・・・。ミナトさんまで覗いてるし・・・・。

僕は顔を真っ赤にして俯いた・・・・・。ルリちゃんも顔が赤いや・・・・・。

通信が切れると僕は慌ててルリちゃんを離した。

「あ、あの、ご、ゴメン」

「い、いえ、大丈夫です・・・・・あのさっきは、ごめんなさい」

「ああ、い、いいよ、大丈夫だから・・・・」

か、会話がぎこちないよ・・・・当たり前か・・・・。

「そ、それじゃあ私は戻らないといけないので、ま、また、後で・・・」

「あ、うん、またね」

すると、ルリちゃんは顔を赤くしたままなかなかの速さで立ち去っていった。

僕は深呼吸をして格納庫へと向かった。か、可愛かったな、ルリちゃん。

はあ〜、ビックリしました・・・・カイトさん・・・・・暖かかったな・・・・・・そ、そうじゃなくて、はあ〜、またミナトさん達に冷やかされてしまいます。

ブリッジに入って席に座ると案の定、冷やかされました。タイミングが悪すぎます・・・・・まあ、さっきのよりはまだマシですけど・・・・・はあ〜。

「ルリちゃん、アキトのところまで行ってくれないかな。さっきから連絡が取れなくて・・・」

「・・・・わかりました」

そして、ナデシコがテンカワさんのところまで行くとテンカワさんの隣に一人金髪の女性が立っていました。

その女性の目は何故か悲しそうな懐かしそうな目をしていました。

「とまり、とっとと帰れ・・・そういうことかな・・・？」

提督が少し強めに聞きます。

「私達は火星に残ります」

キッパリと言われた。私達は危険を冒して火星の人たちを助けに来たのに・・・・・キッパリと言われた。

「ナデシコの基本設計をして地球に送り出したのはこの私、だから私にはわかる。この艦では木星蜥蜴には勝てない！そんな艦に乗る気はなれないわ！」

でも、私達はそれでも、敵に打ち勝ってきた。

「お言葉だがレディ、我々は木星蜥蜴との戦闘には常に勝利してきた。だから我々と「フ〜ッ、いいこと？あなた達は木星蜥蜴について何を知っているの？あれだけ高度な無人兵器がどうして作られたか。目的は？火星を占拠した理由は？」

ゴートさん言ったこともそうだけどイネスさんの言ったことも最もです。

木星蜥蜴について何も知らない。ただ、正体不明のエイリアン、木星の方向から来ているということだけ・・・・・この情報も本当なのかも分からないほど謎に包まれている。

「信じてくれないのか俺達を」

「君『じゃあ、Ｒシリーズの一番機があると言ったらどうしますか？』

テンカワさんがイネスさんに問いかけイネスさんが何か言おうとしたときカイトさんから急に通信が入りました。“Ｒシリーズ”ってなんだろう？

「完成していたのね・・・・・・コードは？」

「ブローディアです」

「“守護”・・・ね・・・・。そうね・・・・・少し時間をくれないかしら？みんなと相談したいから」

変です・・・・カイトさんが通信してきて守護やらコードやら意味の分からない事を話し始めたら急に相談しに行くと言い出しました。なんなんでしょうか？

≪ルリさん、敵襲です。大型戦艦５、小型戦艦３０≫

「敵襲・・・、大型戦艦５、小型戦艦３０」

大変です。こんなところで戦闘なんて・・・・今のナデシコは無防備です。

「グラビティ・ブラスト、フルパワー！」

艦長がすばやく指示をします。

「フルパワーＯＫ」

「グラビティ・ブラスト、エネルギーチャージ」

「てーーッ！」

しかし、敵は倒せていなかった。

「やった〜〜ッ」

「グラビティ・ブラストを持ちこたえた・・・？」

「敵もディストーションフィールドを使っているの。お互い一撃必殺とはいかないわネ」

説明するのはいいけど今はそれどころじゃありません。このままではナデシコはやられてしまいます。

『リサアンサス、出ます！』

「「「「「「「え？！」」」」」」」

突然、目の前にカイトさんが映ったウインドウが出てきました。出るってこの中にですか？！

ナデシコから出たリシアンサスはデストロイパーツをはずしていて大きな刀を持っています。

『うおおぉぉ！』

「小型戦艦二隻沈黙、続いて大型戦艦一隻沈黙」

凄い勢いで敵を落としていきます。

「こ、こうしちゃいられねえ！みんな、出るぞ！」

すると、エステ隊の皆さんが格納庫へと急ぎ足で向かいます。

「敵、後方チューリップより敵戦艦続々増大」

「ミナトさんナデシコをいそいで離陸させてください！離陸した直後にフィールドを張ってください！」

「時間が掛かるけど急いでやるわ」

≪カザマ機、被弾。エステバリス隊発進≫

「エステバリス隊発進しました」

さすがは各分野のエキスパートです。でも、カイトさんの方は思わしくありません。

≪カザマ機、被弾率40％を突破。危険です≫

「・・・カイトさん・・・」

私は思わずペンダントを握り締めました。

―ゴゴゴゴッ―

ブリッジが揺れました。どうやら被弾したみたいです。

≪ナデシコ、ディストーションフィールド発生ブレードに被弾≫

「ディストーションフィールド発生ブレードに被弾。フィールド出力落ちます」

「離陸まだですか！」

「もうチョイ！」

≪カザマ機、被弾率６０％。更に被弾しました右腕をパージ≫

お願い！速く！

「いいわよ！」

「ナデシコ急速発進！エステバリス隊戻して！」

「ナデシコ発進。エステバリス隊、全機帰艦。フィールド張ります」

大丈夫かな？カイトさん・・・・・・。

「艦長！今すぐこっちに医療班を寄こしてくれ！」

「えっ？」

ウリバタケさんが通信してきました。艦長が呆けた声を出しました。・・・・なんだろう、変な胸騒ぎがする・・・・。

「カイトのヤツが怪我してんだ出血も酷い。速くしてくれ！」

・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・。

頭が真っ白になりました。なんだろう頬に何かが伝っていきます。

それを拭うと水が指に付いていました。

・・・・涙・・・・？

私、泣いてるみたいです。

・・・・カイトさん・・・・・。

私達は結局、火星の人たちを助ける事が出来ませんでした。何のために火星まで来たんでしょうか？そして、これから私達はどうなるんでしょうか・・・・・・カイトさん・・・・・。

あとがき

拓也（以下Ｔ）「・・・・」

カイト（以下Ｋ）「・・・・」

ルリ（以下Ｒ）「・・・・」

Ｋ「・・・えらく話が変わりましたね・・・・」

Ｒ「私を泣かせましたね・・・・」

Ｔ「カイトくんの意見はわかるけど・・・・ルリさん・・・・その意見はないでしょう」

Ｒ「・・・・・じゃあ、なんでこんな話にしたんですか？」

Ｔ「そりゃあ、神様（もちろんＲｉｎ様）が“看病ルリルリ”期待してますからって言われちゃしないわけには・・・」

Ｒ「だからって、こんな無茶苦茶にしなくてもいいじゃないですか！（泣きが入ってます）」

Ｔ「あ、いや、その、な、泣かないでよ・・・」

Ｋ「泣かしたな・・・・」

Ｔ「はい？」

Ｋ「ルリちゃんを泣かしたな・・・・」

Ｔ「・・・・・あの、泣かせちゃったのは認める・・・・けど、その刀はなんですか？あんた怪我人でしょうが！」

Ｋ「黙れー！秘剣雷鳴の太刀！」

Ｔ「ま、待てーーーーぎゃあああ！」

Ｒ「うっ、うっ、カイトさぁん」

Ｋ「もう大丈夫だからね」

ルリを抱き寄せるカイト。

次第に意識が遠のいていく。

Ｔ「ああ、空間がピンクに染まっていく・・・・」

ここで記憶が途切れた・・・・。

ホントのあとがき

どうでしたでしょうか？

次回、看病ルリルリがでます！

頑張って書きます！暖かい目で見守ってください。

神様、仏様、Ｒｉｎ様どうかよろしくお願いいたします。

次回、傷ついたカイトはルリルリに看病されます！（リシアンサス（ゼロ）はウリバタケの旦那行き）

出来ればお楽しみになさってください

誤字脱字感想メール待ってます！