7月7日

 

 

僕だ、カイトだ。・・・・昨日姉さんとルリが家出した。まぁ、俺にとっては嬉しいことなんだがな、姉さんがいないのは。

だが父さんの元気が無い。かわいそうだ・・・・

ん?姉さんが家出した理由?

まぁ、下で教えてやる。だから続けて呼んでくれ

 

 


なでしこ〜『カイト君』日記〜





―――7月6日・・・ミスマル家(←展開早っ!! ) 朝

                                  

 

 

 

「お父様のバカーーーッッ!!アキトとの結婚を認めてくれないのなら、私この家をでます!」

「待ちなさい、ユリカ!!」

朝からさわがしい会話である

(なんだ?)

ドタドタドタ・・・足音が近づいてくる

「カイト、私ここ出るからね!」

「ん?あぁ・・・突然だな」

「あ、そうだ!ルリちゃんも連れて行かなきゃ。あんなお父様のとこになんて置いてられない!」

「・・・・ヲイ」

「ん?カイトも行く?」

「遠慮しとく」

「分かった、んじゃね。ばいばい!!」

それが別れる弟に言うことか?カイトはそう思った

 

 

                                                                    

KAITO

 

・・・・てな感じだ、分かったか?

で、今俺はその姉さんが家出したところ。アキトとか言う奴のとこに向かってるんだが・・・・

何、今度は何で向かってるかって?ふん、ばかばかしい。そんなこと自分で考えろ。

・・・・・冗談だ。しかたない、おしえてやる。3つ理由がある

 

                                                                                       

 

理由その1・・・ユリカが家出して1時間後

 

「ユリカ・・・・・なぜだ、何故私のことをわかってくれない」

「父さんは頑固すぎなんだよ、父さんこそ姉さんのことも考えてやったら・・・」

「いや、私は理解ある父のつもりだ・・・・。」

「・・・・・」

「・・・・・」

沈黙が続く。だが、何を思ったのか突然コウイチロウが口を開く。

「よし」

「?なんだ、父さん」

「カイト、頼むから近いうちアキト君の家に言ってユリカの様子を見てきてくれ」

「ええ?・・・・まぁいいけど。僕、場所わからないよ」

「大丈夫だ・・・・・」

そういって”何か”を取り出す

「この道順に行けば大丈夫だ」

「いつ調べたんだ?」

「ユリカが出てってすぐだ・・・・。ユリカ、何故この私のことを・・・ぅぅぅぅ(泣)」

また、泣き出してしまった。

「・・・分かった。でも近いうち、ね」

「頼むぞぉ〜・・・・ぅぅぅぅ」

 

 

                                                                  

 

その2・・・その日の学校にて

 

 

「ミスマル君、ちょっといい?」

「はぁ・・・いいですけど。なんですか?」

先生に呼ばれるカイト、ちなみに放課後である。

 

「これね、ホシノさんに届けてほしいの」

「?なんですか、これ」

「あぁ、宿題。返すの忘れてたの♪アハハハ」

宿題を返すのを忘れていた。しかも笑ってごまかそうとしており、最悪の教師である

「で、何で僕なんでか?別に僕じゃなくても・・・てか今度、学校で渡せばいいんじゃないですか?」

「いやぁ、今日授業で言ったでしょ?『宿題忘れた奴、罰ね』って」

「はぁ・・・・」

「で、私が忘れたらシャレになんないでしょ?だから・・・・」

「家に届けろと」

「そう♪」

誤魔化す・・・・もうダメダメな教師だ。ノリはいいらしいが

「どうせ、家近いんでしょ?いいじゃない―――」

先生の押しに負けてしまい、とうとうOKしてしまったカイトであった

 

 

                                                                                                                                       

その3・・・・7月5日  場所 不明

 

「あ、そうだーー!!」

「ん?どうした、姉さん」

「プレゼント買わなきゃ!」

「・・・・・誰の?」

「ルリちゃんの♪」

「・・・・何の?」

「それはね・・・♪――――」

 

 

                                                                    

 

まぁ、こういうわけだ。・・・・何、分からないって?

ばかばかしい、何で僕が細かいとこまで説明しないといけないんだ

っと、語ってる間に着いたみたいだ。

なんか騒がしいみたいだが・・・・まぁそんなことはどうでもいいか

 

 

《ピンポーン》

家の呼び鈴を押すカイト

「・・・・・?」

出てこない

《ピンポーン》

・・・・・・笑い声は聞こえてくる。誰かいるはずだが。でる気配が無い

《ピ、ピ、ピ、ピ、ピ、ピ、ピンポーン》

むきになるカイト

《ピピピピピピピ・・・・『ゲフっ!!』》

突然、すごい速さで扉が開いた。

その出来事を予想できてなかったカイトは当然、顔にあたったようだ。

「誰ですか〜〜?・・・・ってカイト??」

出てきたのはユリカ

「どうしたの、カイト。こんなとこまで・・・・まぁいいや!あがって♪」

「え?ちょ、ちょっと待てよ。僕は・・・・」

腕を引っ張られてしまうカイト。強引な姉である。

カイトが騒がしい場所に連れられて行く。そこにいたのは・・・・

 

 

旧・ナデシコクルーだった。

当然、その中でカイトが知っている人物は姉であるユリカとルリだけだ

(誰だ?こいつら・・・・)

「誰?この子」「艦長、だれですか?」「おい、ユリカ。だれだ?」

ルリ以外の旧・ナデシコクルーはカイトのことは知らない。だから皆(+カイト)は問う

「姉さん!誰だ、この人たちは」 「「「この子誰?艦長」」」

 

 

 

 

―――「・・・・なるほどな」

ユリカの話を聞いたカイト。ここにいるのは旧・ナデシコクルーだということ、何故”それ”がここに集まっていたのかは今日がルリの誕生日だからということ、等いろいろだ。

一方アキト達はカイトがユリカの弟だということを聞いた

「そういえば、カイト。なんでここに来たの?」

突然問われるカイト

「ん?あぁ、それは・・・」

「!?まさか家出??」

「ふざけるな!!(怒)」

「じゃあ、何?」

「いや、父さんに様子を見てきてくれって言われたからな」

「な〜んだ。そんなことか」

「そんなことか・・・っておい!!なんだ、その言い草は」

「あんな分からず屋のお父様なんか知らない」

「分からず屋だったら僕をよこすわけ無いだろう!ふん、ばかばかしい。こなけりゃよかった」

「なによーそれ」

《ガミガミガミ・・・》

またケンカだ。こりないのか?この二人

みんな呆れて見守っている

 

 

 

 

 

――――数分後

 

「ああ、もういい!もう帰る!!」

「・・・え?もう帰っちゃうの?」

「これいじょうつきあってられるか」

「ちょっとまってよー。せっかくだから泊まろうよー」

「は?明日学校だぞ」

「そうだっけ?」

「バカか、貴様」

「バカってなによーー!!じゃあカイトはアホね」

「んだと・・・(怒)なんで僕がアホなんだ!!」

≪ガミガミガミ・・・・≫

また始まった・・・・。これじゃあいつまでたっても終わらない、そう思ったのかアキトが止めに入る

「ちょっと、二人とも落ち着け!!今日はルリちゃんの誕生日なんだぞ。なんでケンカばかりするんだ!!」

「・・・・。わかったわ、アキト」

「・・・く、しかたない」

ようやく終わる二人のバトル。その後アキトにより二人は和解(?)する

ケンカが終わりやっと始まるルリの誕生日パーティー・・・

 

「「「はっぴばーすでーとぅゆー♪」」」

 

 

「「「誕生日おめでとー」」」

 

 

これからさわがしい時間がはじまる・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――数時間後  現在時刻 深夜12:00 

 

KAITO

 

僕だ、カイトだ。

今、僕はアキトさんの家に居る

何?帰らないのかって?

知るか。あのバカ姉貴が泊まれ泊まれうざかったからな・・・・

明日は休むことにした

今日はいろいろあって疲れた、そろそろ寝ようと思う

 

・・・・そういえば、忘れてた。まだあげてなかったな、プレゼント。

だれのかって?まぁ、分かるだろ、普通

 

・・・・・・・何、分からない?ふん、バカバカしい。分からない奴は分からなくていい。

バカな自分を哀れんでくれ

・・・・嘘だ、すまない。許してくれ(謝罪)

まぁ、続きを読めば分かる。知りたい奴は読め

 

 

                                                                  

 

ここはアキトの部屋

1時間位前までは旧・ナデシコクルーが騒いでいたが、皆帰ったようだ。

いるのはアキト、ユリカ、ルリ、カイトの4人である

 

アキトはすでに酔いつぶれており、ユリカは疲れてたのかすでに熟睡。

残ってるのはルリとカイトだけだが、二人とも眠そうである。

・・・・てか子供だから当然だ。

 

「・・・・カイトさん、私寝ますね」

「ん?あ、あぁ・・・・・・。あっ!」

「?どうかしたんですか」

「ちょっとまっててくれ」

「え?あ、はい」

ドタドタドタ・・・・・・・走っていく

ドタドタドタ・・・・・・・戻ってきた

戻ってきたカイトは手に”箱”を持っていた

 

 

「えっと・・・・その・・・・何だ」

「?」

きょとんとしているルリ

「・・・・・・誕生日、おめでとう」

そういって箱をさしだすカイト

「え?・・・・あ、ありがとうございます」

受け取るルリ

「あの・・・・開けても良いですか?」

「ああ、いいよ」

リボンをほどき、フタを開ける。その中には羽根の形をしたペンダントが。

「・・・・・・・きれい」

「気に入ってもらえた?」

「はい」

「よかった・・・・。んじゃあ俺も寝る、おやすみ」

「本当にありがとうございます。カイトさん」

「いや、いいって」

あまり女子と話すことが無いため照れるカイト

「では私も・・・・おやすみなさい」

 

 

 

 

 

 

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