NADESIKO AFTER STORY

永遠の時の中で

by パラケルスス




第一章 戦火の中で





『いらっしゃいませ。』

「ん〜と、火星丼ね。」

「あ、俺、チキンライス」

『はい。火星にチキンですね。
 少々お待ちください。
 火星、チキンいち!!』

『あいよ!』

ジャー、ジャッジャー

[ここでニュースをお伝えします。
 今から30分前に統合軍と宇宙軍が月ににて会戦しました。
 繰り返してお伝えします今から・・・・・・・・・]

『はじまちゃったわね。』

『そうだね。』

『心配?』

『心配じゃないと言ったら嘘になるけど・・・・・
 今の僕はやるべきことがあるから。』

『やるべきこと?』

『おいしい火星丼とチキンライスを作ること〜♪』


















「第一艦隊所属、第三、第四、第八分艦隊壊滅!!」

「第三艦隊、損耗率40%を超えました!」

「我が艦隊の損耗率も22%になり直も上昇中!」

「ここまでですかな・・・・・・・・・」

「・・・・・・」

「総司令、通信が入っています。」

「回してくれたまえ。」

「はい。」

ピッ

「やあ、ルリ君そちらはどうかね?」

「かなりやばいです。」

と、言いながらもルリの顔は冷静だった。

「やはり戦ってもこちらに勝機は万に一つもないか。」

「はい。」

「しかしこの防衛ラインを突破する戦力もこちらにはない。」

「そうですね。あちらは完全にこちらを殲滅しようとしています。」

「そうなるのも時間の問題か。」

「第七分艦隊壊滅!」

「第二、第四艦隊は最短でどれくらいで来る。」

「妨害がなければ最短であと二時間です。」

「むぅ。」

あまりの劣勢に焦りの色が隠せないミスマル・コウイチロウ。
さらに最低あとニ時間は持たないと援軍が来ないことがそれに拍車をかけているようだ。

「・・・・・・・・仕方あるまい。
 全軍に伝達!我が艦隊は右翼の敵部隊に攻撃、そのまま右翼からこの宙域から離脱する。」

「月を捨てるのですか?」

「この際しかたがない。
 命があればそのうち奪還できるだろう。」

「はたして、このまま無事に離脱できますかな?」











*ナデシコ艦内

「艦長〜〜〜〜〜〜〜〜!!やばいですよ、かなりやばいですよ。」

「ハーリー君、静かにしてください。」

「そうよ、少し落ち着きなさいな。」

「でも,でも〜〜〜」

ハーリー君はあまりの劣勢にパニクッテいた。

「あんたね〜、そんなんでホントに軍人なの!?」

「まぁ、まぁ、押さえて押さえて。」

あまりの五月蝿さにユキナが切れたがミナトが制止する。
その光景を見ていたルリの目の前に突如ウインドウが現われた。

「ルリちゃん、大丈夫?」

それは、ユーチャリス(外装を変えた)に乗っているユリカからだった。





え?何でユリカがユーチャリスに乗っているのかって?
説明しましょう。

その時、ナデシコ医務室

「ん?、説明・・・・・・・・・?」

実は、“火星の後継者”の反乱から二ヶ月して・・・・・・・・・・。

ドドドドドドドッ!!!

え?

ドドドドドッ!!! ゴキッ!!

ぐえっ

バタッ。

「それでは説明しましょう。
 二ヶ月がたって完全復調した艦長(テンカワ・ユリカ 旧姓ミスマル・ユリカ)によって強引に連れ戻されてしまったという訳なのよ。
 ちなみにアキト君の五感はすべて私、イネス・フレサンジュが実験・・・コホンッ!治療しておいたわ。
 つまり、すべて元どうりになったわけなんだけど、それから半年後、統合軍でまたクーデターが起きて統合軍そのものが乗っ取られて、今のこの状態になっているという訳よ。つまり!!今、宇宙軍VS統合軍といった状態ね。
 ちなみにラピスはアキト君のとこの養女として引き取られたわ。
 これで説明は終わるけどまたなんかあったら説明するわ」





グゥッ、俺としたことが言ってはならないことをいってしまった。
それにしてもあいつは、ニュー〇イプか?
そ、それでは本編をど、・・・・どうぞ。

パタン








「はい、まだこちらは大丈夫です。」

「こっちもまだ大丈夫だよ。」

「撤退できそうですか?」

「ぜんぜん大丈夫!きっと、アキトが何とかしてくれるよ!
 なんてたって、アキトは私の王子様なんだから!!」

(昔からこの人はこればっかり・・・・・・・・・・まぁ、これが良いとこでもあるんですが)







その時、エステバリス部隊は・・・・・・・・・。











「ちきしょう!!切りがねえ!!」

「ふえ〜ん、敵のエステバリス性能がよすぎだよぉ〜〜〜」

「よすぎ・・・ヨスギ・・・ケイン・〇スギ・・・・・・ぷっ〜ぷっぷ。」
(心が寒い)

「いやぁ〜、まいったねこれは・・・」

「くっ!」

上からリョウコ、ヒカル、イズミ、高杉、アキトの順で

五人の台詞からもわかる様に(約一名意味不明なのがいるが)状況は最悪だった。
次々と現われる敵のステルンクーゲル部隊。
本来ならただのザコ部隊というのが相場だが違っていた。
大量生産ステルンクーゲルのはずなのに、カスタム機並に性能が良いのだ

「何で統合軍の機体の方が性能が良いんだよ!」

「やっぱあれでしょ、ネルガルが落ち目ってことよね。」

「あの会長じゃあ仕方ないんじゃない。」

「おいおい、いくらなんでも言い過ぎ。
 そう言うことは口に出しちゃいけないんだぜ。」

「それってフォローになってないぞ。」

「あれ?そう?」

言いたい放題言われている落ち目の会長さん。
上からリョウコ、ヒカル、イズミ、高杉、アキト、高杉の順で

「そんなことよりこのままじゃ危ない。
 俺が囮になってうまく敵を誘導するからみんなはその隙をついてナデシコとユーチャリスを護衛しつつ逃げてくれ」

「ばっ、バッキャローーーーー!!!」

キーーーン!

「リョ、リョウコちゃん。」(汗)

「何ふざけたこと言ってんだ!
 お前また俺達に悲しい思いをさせる気か!?
 せっかく帰ってきたんだぞ!ユリカをとりもどせたんだぞ!
 それなのにわざわざ死にに行くようなことはするなよ!!」

「そうだよ、アキト君
 そんなことしなくても何とかなるよ。」

「そうよ、きっとなんとかなるわ。」

「お〜、シリアスイズミだ。」

「そうそう、なんとかなるって。」

「みんな・・・・・・・ごめん。」

その時のアキトの瞳は涙がたまっていた。

「ともあれ、この状態はさすがにヤバイよな。」

高杉の言う通りすでに周りは統合軍のステルンクーゲルに囲まれていた。

「フッ、死中に活あり
 一点突破をかけて敵の包囲網を潜り抜けましょう。」

「「「「おお〜〜〜〜〜」」」」

「今日のイズミちゃんいつにも増してハードボイルドだね。」

「なんか別人みたいだぜ。」

「おいおい、どうしたんだよ。」

「なんか悪いものでも食べた?」

何時もとは様子があまりにも違うイズミに驚きよりも心配してしまう四人。
かなり酷い言い様である。

「そして今夜はハウスのシチュー(死中)
 ・・・・・・・・ぷっ、くくく。」ヒューーーーー(寒い)

「「「「ハァ〜〜〜〜〜。」」」」

・・・・・・・・・前言撤回(怒)

「とりあえず、今はそれしかないようだな
 よし!みんないくぞ!!」

「「「「「おおーーーーー!!!!」」」」














*ユーチャリス艦内




「ディストーションフィールド展開率60%まで低下
 ・・・・・・・・・少し危ないかも。」

「大丈夫!きっと私達のパパが何とかしてくれるよ!」

「・・・・・・・うん・・・・・・・そうだね、ママ。」



ここで、不思議に思っている方のために説明しま・・・・・・・・ハッ!
また言ってしまっ・・・・・・。

ドキャッ!

ぐっ・・・・・・・無念。

バタッ

「説明しましょう!
 ラピスを引き取ってからは艦長は自分のことをママとラピスに呼ばしている訳。
 ちなみにアキト君のことはパパよ。
 決してミスマル・コウイチロウ提督のことではないわよ。
 何でもそれが夢だったとか。
 以上で説明はお終い、じゃあみんなまた今度ね。」











「そうだよ。
 まだいっぱいやりたい事があるんだから!
 アキトとお店を開いて常連のお客さんが、
 『奥さん今日もきれいだね。まったくこんな美人で気立てがよくて働き者が奥さんなんて旦那さんが羨ましいよ』なんて言われたいしそれからそれから・・・・・・・・(省略)」

「はぁ〜」













再びナデシコ艦内


「味方損耗率50%突破しました!」

艦内にハーリーの悲痛の声が木霊する。

「このままじゃあもたない」

ルリが思わず呟いてしまったその時だった

「え!?艦長、敵艦隊の陣形が次々と乱れています!」

ハーリーが信じられないといった顔で報告してくる。
ルリも最初は信じられなかったが確認してみるうちに確信へと変わる。

「でも一体どうして・・・・・・・・・」

その時、三郎太から通信が入ってきた。

「艦長、どうやら敵旗艦が次々と大破しています。
 どうやら味方の援軍のようです」

「・・・・・・援軍?一体どこの?」

その時、ナデシコの前方の敵艦がすさまじい爆発音と共に大破した。







???

「まるで地獄絵図のようだな・・・・・しかし、あの人は何を考えているのだ?」









「オモイカネ、データ照合して」

『宇宙軍、《独立強襲遊撃分艦隊ルドルフ》と判明』







【全軍ポイントA−11−55に向け撤退】





                     つづく













後書き



いやぁ〜〜〜どうもどうも、ホムンクルスです。
はじめまして。
ま、挨拶はこれくらいにして本題にはいりましょう。
ゲストのホシノ・ルリさんです!!

『こんにちは』

さて、このコーナーは色々な質問に答える為なんですが・・・・・質問をどうぞ。

『それなら聞きます、ズバリ主人公は誰ですか?』

このサイトに投稿するんだから決まってるでしょ。

『でも、その人出て来てないじゃないですか』 

出てますよ。最初にね。

『え?』

後はネタバレの危険性があるので教えな〜い。

『それでは質問を変えます。
 この話でやろうとしている事はなんですか?』

とにかく、カップルをつくりまくります。
取りあえず六組ぐらい。

『そんなにですか?(これは私も期待できるかも(ポッ))
 浮気とか、そういう設定は・・・・・』

考えてません!!

『『『『チッ!』』』』

あと、オリキャラを大量にだす予定。
それに伴いオリキャラ、レギュラーキャラの何人かは死にます。

『何人ぐらいですか?』

取りあえず今、頭の中に浮かんでくる人だけで4〜5人ぐらいかな?

『私は入っていませんよね?』

・・・・・・

あっ、それとイズミサンのギャグは一番頑張るかも。

『質問に答えなさい!』

このお話は戦闘シーンをメインに考えている予定なんですが・・・・・
ハッキリ言って、戦闘シーン苦手なんです(核爆!)
見捨てないでくださいね。





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