エピローグ 僕はうそをつく
ぴ〜んぽーん
カイトは簡素な住宅街の1つの家の呼び鈴を鳴らした。
『はい。なんでしょうか?』
「自分は宇宙軍第四艦隊所属ミナヅキ大尉です。先日、お電話したマキビ・ハリ君のことでお邪魔しました」
『わかりました。今、玄関を開けますので少々お待ちください』
程なくマキビ夫人によって玄関は開き、今間まで案内された。
「失礼します。自分は……」
「そう畏まらなくてもいいですよ。そこの席にお座りください、ミナヅキさん」
軍帽を脱ぎ、敬礼して挨拶しようとするカイトをマキビ氏は制止させ、座るように促した。
「粗茶ですが」と出されたお茶を少し飲む。
「今日、ご訪問した理由は先日の電話の内容通りです。ハリ君の宇宙軍へ早期入隊の件についでです」
マキビ氏の表情は変わらなかったが、夫人の表情は少し曇る。
「もちろん、こちらの申し出を断られても結構です。契約では四月からという事になっていましたし」
「いえ。違うのですよ。その申し出にハリがいたく喜んでいて……」
「何となくわかります。軍隊とかにあこがれる年頃ですものね。それに仕事柄、絶対に安全だとは言えませんし」
「ええ。それに……お恥ずかしながら、ハリはテンカワ少佐にあこがれているものですから」
カイトは苦笑してしまうが、一つ疑問が浮かんでくる。
「あの、ハリ君は"あのこと"を知っているんですか?」
「ええ。あの子は私達の実の子でない事もマシンチャイルドである事も知っています」
「そう、ですか」
「ですから、テンカワ少佐の事をあこがれに思っているのです。あの歳でって」
「こまったなぁ。ルリ……テンカワ少佐も一四歳の女の子ですから、そう期待されると彼女が困っちゃうかもしれませんね」
カイトは苦笑しながら、頬をかく。
「そんな事ありませんよ。頼りない息子ではありますが、よろしくお願いします」
マキビ夫婦が頭をそろって下げる。
「頭を下げるなんて止めてくださいよ。本当はこちらが下げなければならないのですから。こちらこそ、テンカワ少佐をお願いします」
カイトも同じように頭を下げる。
しばらくの間、条件面で話していたがそれも終わり、カイトが席を立ち廊下を歩いていると一つの部屋のプレートが目に付く。"ハーリーの部屋"と書かれたプレートだった。
「あの、ここってハリ君のお部屋ですか?」
「そうですが、何か?」
夫人が不思議そうにカイトを見た。
「彼がいないのに失礼な事ですが、少し部屋を覗いてもいいでしょうか?」
「はぁ。かまいませんけど」
カイトは失礼しますというと部屋のドアを開けた。
少しの間、部屋の外から見ていたがすぐドアを閉じた。
「素直でいい子、みたいですね」
「ええ。ハリは素直な子ですよ」
夫人は誇らしげに答えた。
ぴ〜んぽーん
「うーっす……お、カ」
「間違えました」
カイトはドアを開けてでてきた金髪のもろに遊び人風の男を見ると容赦なくドアを閉じた。がつんっと言う音が聞こえたが、まあ気のせいだろう。
「おかしいな……宇宙軍のA宿舎の三〇五号室のはずなんだけど……」
プレートを見直すが、どう見ても"三〇五室タカスギ"と書いてある。
「仕方ない。もう一度押してみるか」
ぴ〜んぽーん
「……くっ……新手のいたずらか」
「いえ、単なる確認事項ですから」
男は額を抑えて睨んでいたが、カイトは平然と微笑みながら答えた。
「ここはタカスギ中尉の部屋だと思うのですが、中尉はどちらへ?」
「俺がタカスギだよ。タカスギ・サブロータ。おまえは記憶喪失のカイトだろ?」
「……」
カイトは怪訝そうにサブロータを名乗った人物を見る。カイトの知るサブロータは角刈りの典型的な木連軍人だったが、目の前の人物はどう見ても街中でナンパしてそうな金髪ロン毛の遊び人にしか見えなかった。
「ちょっと失礼」
カイトはコミュニケのデータからかつてのサブロータの写真を出して今のサブロータと重ね合わせてみる。
「う〜ん……顔の輪郭、目鼻等は全く一緒ですね。というと……ほんとーにあの時のサブロータさん?」
「にゃろー。わすれんじゃねーよ」
サブロータはカイトの頭を抱えるとヘッドロックをかます。
「いだいだ。すみませんでした。って、そこまでかわってりゃ、ふつーすぐには気づきませんって」
「はっはっはっはっ。やっぱそうか」
ひとしきり笑うとカイトを放す。
「で、なんの用だい。まあ、久しぶりに会ったんだ、玄関で立ち話もなんだから入れよ」
「それじゃま、お邪魔します」
部屋にはいると、至って普通の純和風の部屋だった。
「そこいらに座れよ。なんかいるか?」
「お構いなく。一応、仕事できてるから」
仕事という言葉にサブロータは私服とは言え、それを正す。
「タカスギ中尉、連合宇宙軍からの命令を伝えます。翌年一月四日を持って大尉に昇進、第四艦隊所属試験戦艦ナデシコB副長へ任じます」
「はっ。謹んでお受けします」
「あともう一つ命令がありますが、同日にアキヤマ副指令から直接指示がありますから、それに従ってください」
「はっ。畏まりました」
敬礼するサブロータ。カイトは今までのほほんと言っていたが少し表情が真面目になる。
「ここからプライベートなお願いがあるんですけど」
「なんだよ。言って見ろよ」
プライベートと言う事でサブロータも態度を崩すが、目までは崩してなかった。
「ルリちゃん、テンカワ少佐の事なんですけど、お願いしますね。僕が抜けちゃうんでちょっと心配なんですよ。新人も入ってくるし。あの子、無茶しかねないんで」
「そうだよ。なんでおまえがナデシコの副長から外れてるんだよ。別に俺がならなくたっておまえがそのままいればいい事じゃないかよ」
「そーなんですけどね。今度、少佐に昇進するんですよ。だから、同艦にはいられないって事なんです。本当はサブロータさんを副長にして一機動兵器乗りでいようと思ってたんですけどね」
「ま、しゃーねーだろ、おまえの実力じゃ。何しろ、シミュレータ成績宇宙軍トップ。宇宙軍最強の呼び名もあるんだぞ」
「こまったなぁ。シミュレータぐらいでそういわれると」
カイトは本当に困ったように頬をかく。
「ともかく、だちの頼みだ。引き受けてやるよ」
「ありがとうございます。これで一安心かな」
にっこりと微笑む。
「……カイト。その笑顔を男に向けるな。一瞬やばい世界が見えたぞ」
ずざざっと、畳をひこずって下がるサブロータ。カイトは一瞬ぽかんとしたが、艶やかに微笑み近寄る。
「別に僕はかまいませんよ。めくるめく怪しい世界もまた楽しそうですし。くすくす……なんて、冗談ですよ、冗談。男同士でそういう怪しい世界には興味ありませんから」
「マジだな」
「何が悲しくて男同士で。女の子の方がいいです」
ほっとしたサブロータは元の位置に戻る。
「まあ、お詫びと言ったらなんですけど、ここに大吟醸がありますけど、飲みます?」
カイトは今まで隠し持っていた大吟醸の瓶を差し出す。
「おお、それは"剣の舞"じゃないか。くぅ〜、一度飲んでみたかったんだよなぁ。おし、つまみを持ってくるからちょっと待ってくれ」
サブロータは上機嫌で台所へ行った。
ぴ〜んぽーん
ルリは深夜放送を見ながら、雑誌を見ていてが呼び鈴の音でそれを中断する。
「どなたですか?」
いきなり外にでる訳にも行かず、インターフォンで応答する。
『あ……るりひゃん〜。かぎなくしたからあけてちょ〜ら〜い〜〜』
インターフォンの画面にはべろんべろんに酔ったカイトがだらしなく座っていた。
「カイト兄さん……しばらくそこで反省しますか?」
『ひゃむいから……いえのなかがいいにゃ〜ぁ。あははっ。そーれーに、そんなことゆーと、ほかのだれかのいえにとめてもらうろ〜〜』
「はぁ……意地でも部屋に帰るつもりですね……はぁ。今、開けますから少し待っててください」
ルリはそういうとカーディガンを羽織って玄関を開けた。
「た〜らぃまぁ〜〜〜」
外にでると、だらしなく地べたに座って笑っているカイトがいた。
「なんですか、このお酒の匂い……カイト兄さん、こんな時間まで何やってたんですか!!」
「はひ? ああ、むかーーーしのともだひと会ってさぁ〜。いきとーごーして、ちょ〜〜〜〜〜〜っとのみすぎたんだよ。あははははっ」
けらけら笑いながら酒臭い息で答えるカイト。
「……全く、イツキさんがいないからってそんなに酔うまで飲むなんて。愛想尽かされても知りませんよ」
「ふぁ……いいもん、イツキがあいそつかしたらルリちゃんにやしなってもらぇば……なんって、あははははっ」
「はぁ。エリナさんもなんで来月まで待ってくれなかったんでしょうかね……」
「う〜ん……しょーじょにはわからない、おとなのじじょうってやつじゃないの?」
僕は、家族にうそをつく……
「べ、ろ、ん、べ、ろ、ん、に、酔ってる人はもっとわからないでしょうねぇ!!」
騙された事を知ると、この子はどう思うだろう……
「ぐぉぉぉ。こめかみがこめかみが〜〜〜〜」
ちゃかされた事に怒ったルリはカイトのこめかみを両拳でぐりぐりする。
「ギブギブ!!」
本当にいたそうにしているのでルリは拳を放した。カイトは痛そうにこめかみあたりをさすっている。
「ふぅ。もう、時間も時間ですからさっさと入ってください」
「ふにゃ……そーらねー。これいじょうるりちゃんがひゃわいできんじょめーわくかけちゃわるいし……」
「だ、れ、が、で、す、か?」
こんな風に怒るだろうか……
「いぇ……わたひがわるぅござりました……」
カイトはルリから差し出された手をほんの一瞬躊躇して握り、ゆっくりとその温かさを覚えるように立ち上がった。
この子は世界の裏側に帰っちゃいけないんだ。日の当たるところでちょっと才能あるけど、普通に生活しなくちゃいけないんだ。
二人そろって家に戻る。
「ほんとにそんなに酔ってて……明日、大丈夫なんですか?」
「らいじょうぶだって……部屋の前だからもういいよ……ありがとう」
「ふぅ。あんまり手間かけさせないでくださいね、カイト兄さん。おやすみなさい」
「うん。おやすみ、ルリちゃん」
ぱたんっと閉じられる扉。
カイトはその閉じられる扉の音が世界の隔てる音に聞こえた。
ルリの足音が遠ざかるのを確認して、カイトはその扉に寄りかかりずるずるとずり落ちる。その顔に酔いはない。
「はははっ。まったく、人一人に嘘をつくのにこんなに苦労するなんて。情けない、僕さえしっかりしてれば、すぐにこのことに気付けば、イツキはもちろん、アキトとユリカさん、イネスさんだって助けられたはずなんだ。そうすればあの子は何時でも笑えていたはずなんだ……ちくしょう、ちくしょう……なんで、もっと早く気づかなかったんだ!」
翌朝、ルリはテーブルの上に置いてある手紙と部屋の鍵を見てカイトがいなくなった事を知った。
手紙の最後の一文には"部屋はたまにでいいから掃除してね"と書いてあった。
to be continue……
あとがき
キャラクター総出演雑談会
ルーシア:ぱんぱかぱーん。第2.5部完結記念を祝して、本作品のキャラクター総出演による雑談会を開始したいと思います♪
ルリ:あの……そんなに明るくできない本編なんですが。
ルーシア:そうですね。でも、背後さんが"これだけ早く終わったのは奇跡なんだ!!"と喜んでいたので。
ルリ:あの腐れ作者は……
ルーシア:(うわぁ〜ん。ルリさん、ものすごく怒ってる。当然なんだけど)あの、その、ひとまず落ち着いてください。第一、ルリさんはこのこと知らないはずじゃないですか。
ルリ:そんな事どーにでもなります。
ルーシア:しくしく、あまり強引な事しないでくださいよぉ……取り敢えず、自己紹介をお願いします。
ルリ:テンカワ・ルリです。第一話であったようにアキトさんとユリカさんの養子になりました。あとナデシコBの艦長もやってます。今は14歳です。
ルーシア:えっと、簡潔に今回の感想を……
ルリ:なんでこう、私の知らないところで話が進んでるんですか!!
ルーシア:(うぇ〜ん、怖いよぉ)だって、それはルリさんが一番わかってるでしょ?
ルリ:そ、それはわかってますけど。だから、よけいに腹が立つんですよ!! わかってますか、カイトに……
カイト:その……ごめん…………
ルリ:……わかってくれてたらいいんです。私もちょっと強く言いすぎました。
カイト:ありがと(弱々しい微笑み)
ルーシア:(ひそひそ)すごく落ち込んでますね……
ルリ:(ひそひそ)カイト兄さんはああ見えても義理堅いですから、"自分が何も出来なかった"って言うのが一番堪えるんですよ。それにイツキさんがああなりましたし……
ルーシア:……
ルリ:……
カイト:二人ともどうしたの?(先ほどとは変わって優しい微笑み)
ルーシア:(ぽっ)
ルリ:(ぽっ)
ルーシア:(頭をぶんぶんと振って)ああ、そうそう。自己紹介をお願いします。
カイト:ミナヅキ・カイト。歳は22歳です。ナデシコBの副長をしてましたけど、今は秘密です。巷では女なら誰でもいいだろといわれてますが、ロリじゃありません。そりゃ、可愛い子は好きですけどね。
ルーシア:……
ルリ:(減点)
イツキ:何言っているのですか、この子達。呆れていますよ。
カイト:いや、その……冗談を言ったつもりなんだけどさ。ははっ。
イツキ:まったく。そんな力無く笑っちゃ誰もが心配しちゃいますよ。ほら、ちゃんと助けに来てくれるんでしょ? そして、みんなの本当の微笑みを取り戻すのでしょ?
カイト:う、うん。
イツキ:もっと元気よく。
カイト:うん。
イツキ:よくできました。
ルリ:イツキさん、団欒しているところ悪いのですが。あなた、さらわれたんじゃなかったの?
イツキ:そうなのだけど、そこにいるルーシアさんのおかげで一時的に出られているの。
ルーシア:えっへん。だって、魔法使いだもの。
ルリ:なら、なんで一時的なんですか!!
ルーシア:うわわっ。わかりました、ちゃんとお話ししますから首から手を放して〜〜。その間にイツキさん、自己紹介お願いしまぁ〜す。
イツキ:えっと、カザマ・イツキです。ナデシコBの副長補佐をしていましたが、今は謎の組織にさらわれています。歳は21歳です。趣味は料理です。
ラビオ:そーなんです。先輩の料理はほんわかして、お母さんって感じがするんですよ。
イツキ:ほめすぎってきもするけど、悪い気はしないわね。ありがと。
ラビオ:えへへへっ♪ でも、先輩の料理が食べられないのは寂しいですよぉ〜
イツキ:今度、会ったときにはちゃんとごちそうするから、それまで待ってね。
ラビオ:はい!
イツキ:ルリちゃん達のお話がまだ終わりそうにないから先に自己紹介をしておきましょうか。
ラビオ:はい。ラビオ・パトレッタ、19歳ぐらいです。今は、統合軍少尉、月面パイロット教習所で教官をしています。本当は地球出身じゃなくって木連出身です。といっても表向き存在しない市民なんです。
リョーコ:どういう事だよ。本編じゃ、さらっと流されてるし、おれ達には秘密にしやがって。
ラビオ:わわわっ。そういう事は何となく秘密にしておいた方がミステリアスじゃないですか。それにあたしはそういうこと気にしないですし。
リョーコ:少しぐらい気にした方がいいと思うぞ、おまえ。
ラビオ:気にしたって仕方ないじゃないですか。さておいて、教官も自己紹介してくださいよ。
リョーコ:(少しは気にした方がいいと思うんだけどよ)スバル・リョーコ。統合軍中尉でラビオと一緒に教官をやってる。
ナツキ:こういうところなのだから、もう少し愛想よくやったらどうなのかしら?
リョーコ:(げっ。キリシマ大佐かよ)
ナツキ:なーに。そのいやそうな顔は。そんな事していると、上官侮辱罪にするわよ。(にっこり)
リョーコ:い、いえ。何でもありません、大佐殿。(汗)
ナツキ:……つまらないわね。ここはあとがきなのよ。キャラが多少は好きかってして壊れてもいい空間なのに。それをあなた、無駄にするというの? かつて、ナデシコかしまし娘の一人のあなたが!!
リョーコ:だー。なんでそんな呼ばれ方してたんだよ!!
ナツキ:だって、そうなのでしょ。
リョーコ:な、わけねーだろ。パイロット三人娘だ!!
ナツキ:なんだ。そのままなのね。
リョーコ:なら、あんた、好き勝手に自己紹介してみろよ。
ナツキ:仕方ないわね。わたくし、キリシマ・ナツキと申します。歳は23歳、そろそろ結婚も考えなくちゃいけないわね。身長は168センチ、スリーサイズは86:55:84、体重は乙女のひ・み・つ♪ 趣味は子供の相手。彼氏は……彼氏というかポチがいっぴ、きゃんっ。(頭をホクシの足で踏まれる)
ホクシ:誰がポチだ、誰が?
ナツキ:あなたでしょ、あなた。……何ロープを持っているのよ。なんでしば……むぅむ〜ぅ。(ホクシの手によってロープで縛られ猿わぐつをされた)
ホクシ:ラビオ。それ、後ろにな。何喋るかわかんねえからな。
ラビオ:たしかに、ナツおねーちゃんは毒舌というかからかうのが好きというか。
ホクシ:ナツの趣味は子供の相手じゃなく、からかう事だ! わかったか、スバル教官。
リョーコ:お、おう。って、おまえら何もんだよ!
ホクシ:木星人。
ラビオ:ホクおにーちゃん、そーゆー意味じゃなくって。教官って気が短いんだから。
リョーコ:ラ〜ビ〜オ!(ラビオのこめかみをぐりぐり)
ラビオ:いた、いた! いたいです、頭ものすごくいたいです。(涙)
ホクシ:まあ、あんたみたいに表の社会で普通に生活できるようなご身分じゃない事は確かだな。
リョーコ:こいつも秘密主義かよ。
ラビオ:まあまあ。次にはわかるそうですから。それじゃ、ホクおにーちゃん、自己紹介をお願いね。
ホクシ:フワ・ホクシ、21歳。趣味は特になし。代わりに特技は木連式武術全般。あらかた収得している。あとあの(ナツキを指さして)女狐の飼育。
ラビオ:しりませんよ、あとでどーなっても。
ホクシ:そうだな、早めに持って帰るとするか。(ナツキを担いで退場)
リョーコ:おまえ、案外もまれてるんだな。
ラビオ:そーですね。
リョーコ:じゃ、俺らも帰るか。
ラビオ:はい。
全員が退場してからしばらくして後……
ルリ:いつの間にかみなさん帰ってますね。
ルーシア:じゃあ、特別ゲストをお呼びしますね。目隠しさんたちいらっしゃーい。
ルリ:(ずてっ)
目隠しその一:おい、なんだこの目の前のぼかしは!
目隠しその二:あ、ルリちゃんだ。ヤッホー
目隠しその三:むう。何故我もぼかしなのだ。我は本編にも出たぞ!
目隠しその四:そういう事は気にしてはいけませんよ。何しろ我々は第三部がメインステージなのですから。
目隠しその一:貴様は……ほ(ぴー)とヤ(ぴー)!!
目隠しその二:あれ? さっきピーって音したよ。
目隠しその一:そうか、ユ(ぴー)。って、なんだこれは。
目隠しその二:じゃあ、ア(ぴー)、ア(ぴー)、ア(ぴー)、ア(ぴー)、ア(ぴー)、ア(ぴー)、ア(ぴー)、ア(ぴー)、ア(ぴー)、ア(ぴー)、ア(ぴー)、ア(ぴー)、ア(ぴー)、ア(ぴー)、ア(ぴー)、ア(ぴー)、ア(ぴー)、ア(ぴー)、ア(ぴー)、ぜえぜえぜえ……おかしいなぁ、ルリちゃんはちゃんと呼べたのに。
ルーシア:申し訳ないんですけど、目隠しさん達の名前を呼ぶと放送規制が入るようにしているんです。だから、ア(ぴー)さんやユ(ぴー)さん、ほ(ぴー)さん、ヤ(ぴー)さんってなるんですよ。
ルリ:でも、バレバレですよ。
ルーシア:暗黙の秘密というやつです。では、お一人ずつ次への抱負をお願いします。
目隠しその一:あの二人(三と四を指さして)を殺す……
ルリ:……
ルーシア:えっと、その……次の方お願いします。(あたふた)
目隠しその二:ちょっと待ってくださいよ。あたしだけものすっごーく出番が少ないんですけど、どういう事なんですか?
ルーシア:それは……その……困りました。
ルリ:イツキさんと一緒なんですから、そのくらい我慢してください。
目隠しその二:そんなぁ……ルリちゃんのいけず。
ルリ:あとの二人は……どうでもいいですね。これでお終いですね。
目隠しその三:まつがよい、妖精よ。我は何も喋っていないぞ。
目隠しその四:困りましたね、パーフェクトブルーに呼ばれたのでここに来たというのに。
ルーシア:嫌われ者のワンツーフィニッシュなお二方、適当にお願いしますね。
目隠しその三:(適当なのか我らは)むう。復讐人どものあがき、期待しておるぞ!! ふははははっ。さらばだ、滅!!(ボソンジャンプで消えていく)
ルリ:いったい何がやりたかったのでしょうか?
ルーシア:単に……目立ちたかったんじゃ……
ルリ:……じゃあ、お終いですね。ちゃっちゃと終わってください、ルーシアさん。
目隠しその四:それはこまりますね、テンカワ・ルリ、パーフェクトブルー。
ルリ:さっきから、パーフェクトブルーって呼ばれてますけど、誰の事なんですか?
ルーシア:パーフェクトブルーって私の称号みたいなものです。けど、この世界にそれを知っている人がいるとは思いませんでしたよ。
目隠しその四:そんな事はどうでもいいでしょう。テンカワ・ルリ、私のラボで研究材料になってください。そうすれば私の研究もより早く進む事でしょう。
目隠しその一:貴様!! やはりここで殺す!!!(拳銃を取り出し乱射し出す)
目隠しその四:それは困りますね。(くねくねと動きながらよけて去っていった)
目隠しその一:ちっ!(追いかけていった)
目隠しその二:あ、まってー。ア(ぴー)。(さらに追いかけていった)
ルーシア:……ま、まあこういう事でした。
ルリ:どーなることやら、作者さん、わかってんですか?
どこからかわきでてきた作者:わかってねーっす!(威張り)
ルリ・ルーシア:ごすっ!!(100tはんまぁあたっく♪)
作者:ぐはっ!
真面目な話
第三部はかなりダークな話になるかもしれません。まあ、舞台は裏側なので。ただ、珍しく第三部から劇場版第三.五部までのプロットは出来ています。ちょっとはレベルアップしてるのかな。
ともあれ、ここまで読んでくれてありがとうございます。これからも時間があれば読んでもらえるとうれしいです。がんばります♪
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