いつも一緒 いつまでも一緒 どこまでも一緒

いつも、いつも、いつでも

通じ合っていられるから

「伝えたいことが・・・あります」

 

知るべき事

 

某日駅前

ホシノルリは一人で駅前に立っていた。

いつもならこの時間帯は仕事だった・・・

自分の思い人、カイトがネルガル本社に出張に出かけてから一週間が立つ。

彼に会ったときから何故か二人で行動する事が多かった。

最初のうちは疑問を持つことも多かった。

 

何故でしょうか?

 

 

でも・・・色々な時間を経て、沢山の人々との出会い、そして・・・別れ。

必ずといっていいほど彼は自分の横に居てくれた。

色々な感情が表に表れるとき、

悲しみ。二度と手に入らない大切なものを失ったとき、彼と一緒に泣いた・・・

嬉しさ。彼と共に新たな自分の場所を手に入れたこと。

 

 

 

いつもが当たり前のように感じてソレが無くなった時、改めてその大事さを知る。

「おーい。ルリちゃん」

駅から出てきた彼がルリに声をかける。

「お帰りなさい。カイトさん」

そうやって今の気持ちを知られないように精一杯の笑顔で出迎える。

彼が自分の隣から居なくなってから一週間。

気付いた気持ちを・・・伝えます

 

 

 

帰宅途中

カイトは出張の時に有ったことを話している。

自分の乗る機体。新しい友人。共に会った仲間。

色々と話していた。・・・けど

「ルリちゃん?」

いつまでも浮かない表情していたルリが心配になってきた。

突然ルリは歩みを止めた。カイトもそれに続く。

「・・・ルリちゃん?」

もう一度聞く。

 

 

 

「カイトさん。私・・・ね、考えさせられたことがあるんです」

「ん。なんだい」

ルリは俯いたまま、そう切り出す。

「私の隣にあなたが居なかった間。とても不安でした」

「・・・・・・」

カイトは無言のまま・・・

「それで、分かったんです。私の気持ちが・・・改めて知りました」

「それは・・・何?」

ルリは気持ちを打ち明ける。俯いたまま、

 

 

「私は、カイトさんの事を愛しているんだなって」

 

 

 

「ルリちゃん。よく考えないと分かんなかったの?」

「あ、違います」

あわてて誤解を解こうと顔を上げるルリだが、

カイトは笑っていた。

「う、う〜。カイトさんのいぢわる!」

頬を赤く染め、後ろを向くルリ。

「はは、ごめんごめん」

カイトは謝りながらルリに近づき、そっと抱き締める。

「僕もそれは感じてたよ。

 たった一週間。君が傍に居なかっただけで苦しかった。

 いつも一緒に居られるものだと思っていた。けど・・・ね。

 だから、

これを君に受け取って欲しい。」 

そう言ってルリを自分の方に向かせ、

自分は片膝を着き、

「僕と、結婚してください」

そうやってルリの左手薬指に隠し持っていた指輪を填める。

「・・・・・・はい!」

感極まって泣き出したルリをカイトは強く抱き締める。

「二度と君を放したく、ない」

 

 

「伝えたいこと・・・それは」

 

「あなたを・・・愛しています」

 

END

 

何でこんなことになったんだろう?我我です。

掲示板に書いた作品を書き直していた所、とてつもない変化が起きてしまいました。

これで良かったのかな?

 

 

 

 


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