機動戦艦ナデシコ    〜忘却の白銀色の戦士〜
 

                            約束を忘れずに閉まっている事に意味はあるのだろうか
 
                          約束・・・それは守られて初めて約束と言うべきではないのだろうか

                               では僕が持っている約束とは・・・何だろう・・・・

                               それは・・・・・僕の願いなのかもしれない・・・・

                                   約束を守りたいと思う願い・・・・・


                                僕は、約束を守りたいから生きているんだ


                             だけど
大切な人を守りたいから・・・死ぬべきなんだ・・






                           第5章   妖精と戦士の契り・・・・・




ユーチャリス艦内


「ふう」

カイトは悩んでいた。火星の後継者は一体何をするのかと、残存部隊でありながらも遂行する事とは・・・やはり草壁奪還を狙っているのか。それとも別の目的があるのだろうか

「ふぅ、このままだと無駄に時間を使うな」

カイトはオペレーション席で火星の後継者の目的を探る為に初めてオペレーション用のISFを使って調べたがカイトの望んだ結果は出なかった。

「カイト、さっきから溜息ばっかりでどうしたの?」

ラピスがカイトに横に寄り、カイトの調べていたデータを見た。

「火星の後継者、ネルガル極秘ファイル・・データ」

「手持ちの情報では足りないのかも知れない。そう言ってもネルガルからの情報はこれだけだし」

「地球連合軍の情報は?」

「ああ、同じと思うけど、一応気になるな」

「調べる?」

「極秘だから無理だな」

カイトはそう言って席を立つと廊下に向かった

「食堂で暇を潰してくる」

「私も行く」

そうして、またカイトにとっての暇つぶしが始まった。・・・昔は大切だった料理の時間が





ナデシコB



「ルリルリ、久しぶり〜。って言ってもまだあの時から2ヶ月しか経ってないわね」

「お久しぶりです。ミナトさん」

「あら、マキビ君も久しぶり」

「お、お久しぶりです」

ハーリーは緊張しながらミナトに挨拶を交わした

「でもよ、ルリ。また何で俺達が集まらないといけないんだ」

「ネルガルの決めた事ですから、それとリョーコさん。この艦では艦長と呼んで下さい」

「あ、わりぃ。指揮下に入るんだったけな」

「はい」

リョーコは少し笑いながらそう言った。ルリも少し笑みを浮かべていた。

「でもさ、艦長。私、〆切近いんだけど・・」

「すいません、ヒカルさん」

「いや、いいんだよ。別に気にしなくても」

「〆切・・・締めた後に切る・・・それは美味しいお刺身」

イズミがまた何か言っているがいつものように気にしないでおく

「リョーコ中尉。久しぶり」

サブロウタはとっておきのスマイルでリョーコに微笑んだがリョーコはルリの話に夢中でサブロウタをあえて無視した

「おや、何がいけなかったんだか」

そう言ってサブロウタは笑っていた。

「それで私たちの他にも来てるんでしょ?」

「呼ばれて、飛び出てっと」

いきなりブリッチにプロスとウリバタケが入ってきた。

「あ、ウリピーとプロスさん」

「いや〜。お待たせしました。これで一応全クルーは乗りましたね」

「そうなんですか?」

ルリは疑問に思い聞いてみた。他にもイネスさんとホウメさんが来ると聞いていたからだ

「はい、ホウメイさんの方はやはりナデシコには来れないと言っておりました。イネスさんは後から来る予定と聞いております」

「そうですか、分かりました」

「でわ、本題に入ります」

ルリは少し表情を硬くして話を始めた

「現在ナデシコには新艦長が来る為、その補助が私たちの役目です。まだ新艦長の方は来られていませんが、到着次第、皆さんにはその艦長の補佐をして貰います。宜しいですか?」

「分かったわ、ルリルリ。要するにその新艦長さんのお手伝いね」

「はい」

そうしてナデシコではその新艦長の話で盛り上がり始めた。

「ねぇねぇ、リョーコ。新艦長ってどんな人かな?」

「俺が知るかよ」

「なんでも結構な腕前のパイロットらしいぞ」

サブロウタとリョーコ、ヒカル、イズミは艦長の想像をしていたり、ミナトはルリと話をしていたり、それぞれ、みんな別の事をしていた。

「ねぇ、ルリルリ。聞いたんだけどカイト君、生きてたらしいわね」

「はい」

ルリは嬉しそうにミナトを見た

「嬉しそうね」

「そうでもないのですが」

「まったく、嘘が下手くそなんだからルリルリは」

ルリは少し頬を赤く染めて、下を向いた

「カイト君、・・・今頃、何をしてるんでしょうね」

「・・・・分かりません。けど生きてるなら必ず会いに来てくれます」

「約束だったけ?」

「はい」

そうしてルリはブリッジから見える星を見つめた。



星の数ほど人がいて、人の数ほど・・・思いがある。だから・・・きっと・・・





食堂




「カイト、おかわり」

「はいはい」

カイトは嬉しそうにラーメンの器を受け取ると替え玉を入れに行く

「・・・・地球連合軍、ナデシコ・・・ホシノ・ルリ」

ラピスはボソボソと呟くように言い放った

「はい、お待ち」

カイトはラーメンをゆっくりとラピスの前に置くと椅子に座った。

「カイト」

「何?ラピスちゃん」

「ナデシコに行こう」

「・・・・・・・・・ラピスちゃん、本気で言っているのか?」

「本気、だってナデシコなら情報もある。それと・・・」

「それと?」

「ホシノ・ルリに会ってみたい。前に一度、火星で話した事あるの」

「・・・・・・・」

カイトは無言になり考え始めた。

約束を果たすなら丁度いいか・・・それに・・・

「分かった。行こうか」

「うん」

そうしてカイトは立ち上がりブリッジに行こうとしたが

「待って」

「なに?ラピスちゃん?」

「ラーメン」

「はい」

カイトは嬉しそうに微笑みラピスの食べる姿を見つめていた





宇宙


ナデシコはゆっくり地球の周りを進み、新艦長の到着を待っていた。

「ねぇ。マキビ君」

「はっはい」

「少しは男になれた?」

「えっ・・・いや・・・・その」

返答に困るハーリー。それを見たミナトは

「駄目ねぇ〜。もう少し頑張りなさい」

「はっはい」

ルリは本を読みながらぼーっと、サブロウタとあの三人組はシュミレーター室で只今交戦中。結果は

「まっ負けた・・・・」

と壁に手を当てて落ち込むサブロウタ。既に彼は4戦4敗・・・哀れ

ウリバタケはと言うと

「ここがっと。がぁぁぁぁぁ。足が折れたーーー」

自室で趣味

みんなそれぞれである

その時、席に座ったハーリーが叫んだ。

「艦長、前方にボソン反応!!」

「了解、艦内警戒態勢Bに移行して下さい。取り敢えずは敵と確認できるまで発砲は無しです」

「了解」

「エステバリス隊は格納庫で待機、もしもの時は出撃、お願いします」

「了解」

緊張の走る艦内。火星の後継者の残存部隊なら戦闘開始。もし敵で無いなら通信か識別信号で分かる

「ボソンアウト5秒前」

ハーリーは気合いを入れてカウントした

「5、4、3、2、1」

「来る」

「0」

そして目の前に現れたのはユーチャリスだった

「あれは・・・」

「ユーチャリス。たしかアキト君が乗ってた戦艦だよね」

「ええ、そうです」

「艦長、ユーチャリスから通信が入りました」

「繋いでください」

そうして通信を繋げると大型のウィンドウが開きラピスが出た

「貴方は・・・」

「ナデシコB。私達は敵意はありません。情報を教えて貰いたいだけです」

「だってよ。ルリルリ」

「・・・・・どの様な情報ですか?」

「火星の後継者の事、それとこれからのナデシコBの行動です」

「教える事はできません」

当然のようにルリは言った

「火星の後継者の事はトップシークレット情報になっています。それとナデシコBの現状なぞ貴方達が知っても・・・貴方達?」

「そう。分かった。でわ、そう伝えます」

「待って、貴方は私達って言ったのですね。他に誰が乗っているんですか?」

ルリは予測していた。ユーチャリスからはアキトは降りている。ならなぜユーチャリスが動くのか。この子だけで動かしている訳でもない。となれば結論は一つ

「教える事は出来ません。そちらの情報を教えてくれないのに、こちらの事を教える事は出来ません」

「カイトさん、カイトさんが乗っているんですね」

「・・・・・・カイトを知ってるの?」

「カイトさんと話をさせて下さい」

「・・・・・・・・・嫌」

「どうしてですか?」

「私が嫌だからです」

「そんなのは屁理屈です」

「それでも嫌なものは嫌」

そうして、しばらく沈黙がナデシコBとユーチャリスを包む。少し経つと突然、ユーチャリスのウィンドウに人影が現れ、ラピスの頭を軽く撫でた

「あ・・・」

「ラピスちゃん。どうして先に通信が開いてるんだい」

「それは・・・」

ルリは一瞬で分かった。その声の人、大切な人、約束の人

「カイトさん!!」

「まったく、話は僕がするって言わなかったかい?」

「だって・・・少し嫌だったから」

「まあ、いいよ。通信を替わってくれるかい?」

「嫌」

「向こうも僕をお呼びだし・・・ね」

「・・・・・・分かった」

そうして一旦ウィンドウが閉じて、今度はカイトが出てきた。

「お久しぶり・・・・ですね。皆さん」

「カイト・・・さん」

「カイト君なの?」

誰もが一瞬戸惑った。カイトの姿はアキトの復讐者の姿だったからだ。色は白いだが

「ええ、そうです」

「カイトさん・・・私、待っていました。あの時、絶対に死んでないと思って待っていました」

「ルリちゃん・・・」

「だってカイトさんは約束破った事ないですから」

「・・・・・・・・・・そうだね」

カイトはバイザーの下から優しく昔と同じ微笑みをすると話を切りだした。

「僕が知りたいのは火星の後継者の情報だけです。ラピスちゃんはナデシコBに興味があるみたいだけど、それは僕には関係ない」

カイトはそう言い放つ。ルリは少し愕然とした。

カイトさんがナデシコBに興味ない・・・どうして

「火星の後継者の情報を確認次第、僕らはまた残存部隊の撃滅の開始します」

「カイトさん、待って下さい。約束を守って下さい」

「ルリちゃん・・・僕は約束を守ったよ。必ず帰ってくる・・だから帰ってきて君と会話してる。それじゃあ不服かい?」

「そんな・・・」

ルリはカイトにそんな言葉を期待してはいなかった。少なくても目の前に来て姿を見せてくれる。そう思っていたからだ

「取り敢えずはそちらの、地球連合軍が持っている情報を教えてくれませんか?」

ですか・・・

「うん?」

「なんでですか?。どうしてこちらに来てくれないですか?」

「・・・・こちらにも事情がある」

「カイト君、あんたねぇ」

「ミナトさん・・・すいません」

カイトは少し悲しい顔するとルリをまた見た。

「・・・・僕と会ってどうするつもりだ?」

「そっそれは・・・」

カイトの言葉はルリの思考を奪っていった。それは前のカイトではないとルリは悲しくなった。まるでアキトのように

「情報を教えて貰えないなら他の艦隊に聞けばいいので僕はこれで失礼しますよ」

「待って下さい」

「うん?」

「・・・・・会いたいんです。帰ってきた貴方と・・・会いたいんです。昔のように近くに来て欲しいんです」

ルリは瞳を潤ませて訴えた。

「ルリちゃん・・・・・・、分かった。そちらの艦に向かう」

やはり・・・話さないといけなくなったか。出来れば・・・教えたくない

カイトは少し悲しい顔すると通信を切る

「カイト」

「何だ、ラピスちゃん」

「ナデシコに行くの?」

「ああ、お呼ばれされた」

「・・・・私も行く」

「邪魔になるだけだが」

「それでもついてく」

「・・・・・分かった」

カイトはそう言うと立ち上がりシルバーエステを使い、ナデシコに向かった。

ナデシコBの格納庫にシルバーエステを収納して、カイトとラピスは格納庫に降りた。

「久しぶり・・だな。ここも」

カイトは視線を一周するように格納庫を見た。その視線は待機命令を出されていた。リョーコとサブロウタ、イズミ、ヒカルの所で視線は止まる

「・・・・」

カイトは無言のまま歩きだし、ラピスもカイトの後を着いてくる様に歩きだす。

「待てよ。カイト」

丁度、目の前の位置に来たぐらいの所でリョーコはカイトを呼び止めた。

「・・・・なんですか?」

「生きてるなら、どうして連絡よこさなかった」

「・・・別に教える必要がなかっただけです」

そう言い放ってカイトとラピスは格納庫から出た

「何だよ。あいつは」

サブロウタとが怒ったような顔をしてリョーコに話かけた。

「駄目だよ。サブロウタさん」

ヒカルがサブロウタに悲しそうな顔をしてそう言った

「なんでだよ。ヒカルちゃん」

「カイト君の顔・・見なかったの?」

「え?」

「カイト君ね・・・辛そうな顔してたんだよ」

「・・・・・・・・・・・・」

そのまま無言になってしまったみんな

馬鹿野郎・・

その無言の中でリョーコがポツリと一言だけ喋った


カイトは記憶を辿るような形でブリッジに向かっていた。ラピスはカイトに話しかけようとしていたが、どうしても言葉が出なかった。そしてブリッジに到着した。

そうして中に入ったカイトを待っていたかのようにルリはカイトの側まで行った

「カイトさん」

「ルリちゃん」

「どうして、連絡をしてくれなかったんですか?。それにアカツキさんが教えてくれるまで私は貴方が本当は死んでいるんじゃないかって思う時もあったのに・・・どうしてですか?。どうして教えてくれなかったんですか?」

「教えたくなかった・・・それだけだ」

カイトは表情を変えないままそう言った。

「・・・どうしてです」

「ホシノ・ルリ、カイトに近づかないで」

ラピスはカイトの横に来ると抱きつくような形をしてルリを睨んだ

「貴方はアキトさんと一緒に居たんじゃなかったんですか?」

「もう、アキトには私は必要ないの」

「で次はカイトさんですか?」

「そう」

「勝手な子です」

「勝手で悪いですか?」

その場には険悪な空気が流れ始める。カイトは困ったような顔をして頬を掻いた

「コラ、二人とも、カイト君の話を聞かないといけなかったのに何してるのよ」

「「あっ」」

ルリとラピスは少し反省した顔になり、カイトの方を見た。カイトはまだ頬を掻きながら困った顔をしていた。

「取り敢えず火星の後継者の情報を教えて貰えると助かるんだが、駄目かい?」

「・・・・・分かりました。でも私達が知ってる情報しか教える事できませんがいいですか?」

「ああ、それで結構だ」

「では、カイトさんは今まで貴方が何をしていたかを教えて下さい」

「・・・・分かった」

そうして話を始めたカイト、自分が今まで何をしていたのか。今まで何処に居たのか、ただ後一ヶ月も生きられない事とイツキの事は教える事はなかった。

こんな事・・・やっぱり話す訳にはいかない・・

「そんな事が」

「ふざけやがって、カイトは物じゃないんだぞ」

話をしていた時に来たのだろうか、リョーコ達がブリッジに来ていた。

「しかし、ヤマサキか。やはりあいつはあの時に捕らえておくべきだったな」

サブロウタが唇を噛み悔しそうな表情を浮かべた。

「僕の事についてはこれだけです」

「カイトさん。あの・・顔を」

「なんだ?。ルリちゃん」

「アキトさんみたいにどうしてバイザーを付けているのか、気になって」

「ああ・・・こうなっているからね」

そう言って、バイザーを外すカイト。片目は瞳は金色になっていた。

「・・・・実験のせいですか?」

「そうだ」

「・・・・・・・・」

しばし無言状態になるブリッジ。その沈黙を破る為にルリは口を開いた。

「ナデシコに・・・」

「うん?」

「ナデシコに戻ってきてくれませんか?カイトさん」

「戻る必要はない」

「そうですか・・」

カイトの気持ちを考えているのだろう。ルリは酷く悲しい気持ちになった。

「では、ルリちゃん。火星の後継者の情報を教えてくれるかい?」

「分かりました・・」

そうしてルリは火星の後継者の事を話したがあまりネルガルの持っている情報と変わらなかった。

「あんまり変わらないね。カイト」

「いや・・・少し気になる事がある。後で調べてみるさ」

そうしてカイトはラピスを連れてシルバーエステのある格納庫に向かった。

「カイトさん」

ルリはカイトを呼び止めた。

「なんだい?。ルリちゃん」

「あの・・・また会えますか?」

「それは分からない。会えない確率のほうが高いな」

「でも会ってくれませんか。必ず」

「ルリちゃん。もう会うつもりはない」

「・・・また会ってください」

「・・・・分かった。いずれ、また会いにくるよ」

そうしてカイトは微笑むと格納庫に向かった。

「いいの?ルリルリ」

「いいんです。彼とまた・・・約束しましたから」

「・・・・カイト君か」

ミナトは出ていったカイトの扉を見ていた。するといきなり扉が開き、ラピスが現れた。

「カイトは私の物だからね」

そう言い残して格納庫に続く道を走りだした。

「・・・・・・・・・」

ルリは少し怒った顔をした。ミナトはあらあら〜とニヤニヤしている

「ライバルかしらねぇ。ルリルリ」

「知りません」

ルリは怒りながら席についた。

カイトは格納庫に着くとそこにはウリバタケがシルバーエステを見ていた。

「久しぶりですね。ウリバタケさん」

「お、・・カイトだったな」

「はい」

「なあ、カイト、このエステは・・・どういう事だ?」

「何がですか?」

「いや、お前、このエステの背中の代物、それとこいつの機動性・・・死ぬ気か?」

「・・・・・別に、そんなつもりはありません」

「しかしよ、いずれ爆発するぞ。この機体」

ウリバタケはこの機体が恐ろしかった。人が気絶するほどの機動力はエステにかなりの負担をかける事、そして背中にあるグラビティキャノン、ウリバタケが昔作った機体にもグラビティブラストを採用していたが、あまり危険性で失敗作になった代物と一緒の物なのだ。

「その時は・・・その時です」

カイトはそう言って、ラピスを待っていた。

「遅れてごめん。カイト」

「いや、もう用事は済んだかい?」

「うん」

「なら行こうか」

そう言ってシルバーエステに乗り込む二人、そしてカイトはナデシコからユーチャリスに向かってシルバーエステを起動させた。シルバーエステが出ていった所からウリバタケが一人佇んでいた。

「カイト・・・お前、まさか・・」

シルバーエステの中でカイトはラピスにさっきの用事の事を聞いた

「さっきブリッジに一体何をしに戻ったんだい?」

「別になんでもない」

「そうか?」

「ルリにカイトは私の物って言ってきた」

「・・・・・・・・・本気か。ラピスちゃん?」

「本気」

「・・・・・ラピスちゃん。軽率な発言はしないようにしろ」

「軽率じゃない、本気」

「・・・ふう」

カイトはラピスの頭を優しく撫でる。ラピスは嬉しそうに目を細めた

この子も・・守らないとな

カイトはそう思いながらユーチャリスに戻った


「なあ、艦長」

「何ですか?。サブロウタさん」

「本当はカイトと一緒に居たかったんだろ」

「・・・・・」

ルリは無言になり答えることが出来なかった

「カイトさん」

ポツリとルリは呟くとボソンジャンプするユーチャリスを見つめていた

「いっちゃったね」

「ああ、カイトの野郎・・・これからどうするんだろうな」

「時が経てば分かるんじゃんない」

イズミはシリアスな顔をして、リョーコとヒカルに告げた

「・・・・馬鹿野郎」

リョーコはまたそう言い放った






カイトは何処に向かうのだろうか

向かう先は何があるのだろうか

決して幸せにはなれないカイト

それでもカイトは進み続ける

大切な人を守る為に・・・・・




どもー、闇光です〜。第5章。妖精と戦士の契り。如何でしたか?。にしても感想って大事ですよね。参考にさせて頂いてます。

誤字が〜誤字が〜〜〜。っと最近嘆いております_| ̄|○

「ホント、誤字脱字、多いよねぇ〜」

ユリカさん・・・言わないで_| ̄|○

「もうちょっと考えた方がいいんじゃないかな〜。あ、また発見」

うがーーー(つωT

「コラ、ユッユリカ」

「あ、アキト〜。アキトも探さない?、誤字脱字」

「そんな事言ってたらこの人、駄目作者から駄目駄目作者になっちゃうだろ」

_| ̄|○貶されてるよ。私

「元々駄目なんだし、これ以上は駄目じゃないよ」

うあ〜ん(つωT

「あ、どっか行っちゃった」

「あっあはは。取り敢えずまた感想、お待ちしてます」

「またね〜」






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