機動戦艦ナデシコ セカンドスト−リ−

無限の時空(とき)の中でみつけた、大切なモノ



最終回 回想録 ―― 『木連』 の "ボソン砲" 発動から、 『ナデシコ』 が 『遺跡』 を飛ばすまで ――





[参考印]

※印:創作された事実。



西暦2198年



【 深く静かに 『選曲』 せよ 】


01月

"インド洋会戦"

※カイト、"ウィングライダ−" の中で、作曲活動没頭中。
…何時の間にか 『ナデシコ』 から出てしまっている。 ← "LEDA" のトランス状態?

後方支援の 『Y・ナデシコ』 に、木星戦艦 『かんなづき』 の "跳躍(ボソン)砲" が襲撃する。
→セイヤ作 "ディスト−ション・ブロック" により、被害減少。

『Y・ナデシコ』 宇宙空間へ向けて、急速離脱!

※ "ウィングライダ−" ステルスモ−ド起動のため、『Y・ナデシコ』 に置いていかれてしまった。
… "ウィングライダ−" 自力で大気圏脱出。 →無事に 『Y・ナデシコ』 に帰還する。

イネス、"紙芝居" で説明をする。
※…カイト、"林檎飴" を食べながら、説明をきいている。

※カイト、ルリを無意識に避けていた。
…ジュン、カイトの様子に気がつき、声をかける。
…カイト、ジュンに感謝する。

ユリカ、アキトの発言により "魚釣り作戦" を考案する。

※ カイト、"LEDA" の嫉妬により、α出撃不可となってしまう。 …また、閉じ込められる。

"魚釣り作戦" の開始。 …ユリカ、アキトのことを信じている。

※カイト、"LEDA" に語る。
…今の自分は戦いに専念して、生き残る事。
…自分も "見守る" ことを決める。
… "LEDA" の暴走が、治(おさ)まる。

アキト、敵 "時空跳躍砲" 発射機関を見事、破壊する。

アカツキ、『デンジン』を撃退する。

"魚釣り作戦" の成功。 パイロット全員無事に帰還する。

※カイト、ジュンに御礼を言う。 →「脇役も面白いですね♪」…カイト、脇役宣言をする。(ばか)



【 いつか夢見た 『思い出の草原』 】


"記憶麻雀" 9(10)席。 …時計まわりでの席順、以下の通り。

※アキト→ルリ→イネス→ジュン→(カイト)→ユリカ→アカツキ→イズミ→ヒカル→リョ−コ
…意識は繋がっても、普段は抑圧されている意識が支配した状態で、本来の体は動いていた。

※カイトの意識は "無表情な機械" 本来の体は、部屋の中で寝ている。
…カイトの記憶。 →ユリカに出逢う前は、すべて黒色の牌であった。

『Y・ナデシコ』 月面配備の『木星軍』 部隊に "相転移砲" を撃つ。

イネス、ユリカと自分も "記憶麻雀" に繋がってしまった理由を説明。 … 「不明です。」

※ "記憶麻雀" にいた人は、カイトの存在を覚えていない。
… "思い出の草原" の中で、微笑むカイト …

※カイト、自分の失われた記憶を取り戻す事ができなかった。
…自分の事を皆が覚えていなかったことが…不安で、艦内迷仔になる。



【 『同様者』 を守りぬけ? 】


白鳥・ユキナ、『ナデシコ』 に救助される。 …記憶喪失を装う。
※カイト、ユキナのその言葉に…「奇遇ですね、ボクも実はそうなんですよ♪」
…明るい声で切り返す。 本人いたって、悪気なし。 …しかも、ユキナの演技に気づいていない。

ユキナ、『ナデシコ』 艦内を徘徊する。

※カイト、イネスからユキナの事を聞いて、ビックリする。 …天然ボケした "仔犬" の復活!

ユキナ、"ボソン通信機" をブリッジに持ち込む。 →ルリの "蹴り" で "スイッチ・オン" となる。

連合軍艦隊 『Y・ナデシコ』を包囲。 ミスマル提督、(通信ですが)久々の登場。
…ユキナの身柄引き渡しを要求。 →ユリカ、即反対!

アカツキ、『Y・ナデシコ』マスタ−・キ−を抜き取る。 →自ら 『ネルガル』 会長の正体をバラす。
※…アキト、ユリカ、カイト以外はとっくに気づいていたので、クル−達の反応は至って冷静。

アカツキ、ミスマル提督、ユリカ、ゴ−ト、プロスペクタ−の密談 →全クル−に内容漏洩。
アキト、『ネルガル』 の暗部が暴かれて憤る。 →ユキナを守るため、艦外へ逃走する。

※カイト、パイロット三人娘、アキトを援護。 …全員エステバリスに搭乗。


ユリカ、絶叫する!! 「みんな、逃げて――っ!!」



【 『ナデシコ』 と呼べる守りたい故郷 】


『Y・ナデシコ』『ヒラツカドッグ』 に係留される。


02月


※『ナデシコ』クル−逃亡から二週間。 …アカツキの元に報告書が届く。(中間報告)

監視強化人物…ユリカ、アキト、ジュン、ミナト、ユキナ…『雪谷食堂』 へ逃走。

※行方不明…ルリ、リョ−コ、ヒカル、イズミ、…カイト。

ルリ、ホウメイとイネスの協力で、艦内に匿われていた。
ルリ、『オモイカネ』 に、連合軍が書き換えた内容を演じさせる。


※ "ウィングライダ−" 『Y・ナデシコ』 内で、機能停止状態。 ←アカツキ、確認した後で無視する。


※カイト、『ナデシコ』を守る "盾" の役目を果たすため "ウィングライダ−" にいた。
… 皆が帰れる場所を守るため 『オモイカネ』 を守ることに決めたから …
…カイト、"ARU" "LEDA" 揃って一致団結する。

… "ARU" 『オモイカネ』 へのリンクと、機体稼動状態の隠蔽制御。(←初めての機能発動)

… "LEDA" 全クル−の情報収集と、『オモイカネ』 への伝達、説得、協力。

※カイト、あくまでも "ルリのサポ−ト(裏方)" に徹する。
…『Y・ナデシコ』 の修復状況を調査する。
…艦内移動には、"特殊工作員" 能力を発揮する。
… "風の旅人" 秘密ファンクラブ会員、カイトの行動(頭隠して尻尾隠せず)を… 微笑みながら …無視する。

アキト、サイゾウから料理の腕を認められる。

ルリ、『ナデシコ』 全クル−に伝える。 「 『ナデシコ』 は、生きています。 …私たちの船です。」

※カイト、ユリカとリョ−コの会話を耳にする。 …カイト、気力が復活する。

『Y・ナデシコ』 にクル−が、再集結する。

プロスとルリ、地球連合の防衛システムを通信衛星を経由して封鎖する。
※… "LEDA" が 『オモイカネ』 のサポ−トをする。

『Y・ナデシコ』 地球圏脱出!! …アカツキ、エリナ、イネスは残っている。


※疲労したカイト…全システムをダウンさせて… "ウィングライダ−" の中で眠る。
…報酬として、ルリに "モ−ニング・コ−ル" をお願いしてある…



【 見失ってしまう 『正義』 】


白鳥・九十九、"和平大使" として 『Y・ナデシコ』 に乗艦する。
…ユキナとミナトとの再会。 アキトと九十九、和解する。

九十九、『ゲキ・ガンガー3』 の特別編集版のビデオを 『ナデシコ』 クルーたちに披露する。

…ルリ、決めゼリフをユキナに盗られて驚く。

…ユリカ、自分達の進む道を 『ゲキ・ガンガー3』 であると、宣言する。
※…カイト、この発言には、さすがに "ア然" としてしまう。

『ナデシコ』 内で、"ゲキガンガ−祭り" が、開催される。

※カイト、ヒカルの同人誌(突発コピ−本)作りの手伝いから売り子まで、やらされる。

"ゲキガンガ−祭り" 最終日。 木星艦隊急接近。

草壁中将自らが、和平会談の席につくとの事で、交渉日時が縮小された。

※カイト、『Y・ナデシコ』 の防衛のため、残る。
…和平成立を信じたいのに、言いようのない不安(囁きの声)が胸に去来する。
…不安が増大して、平常心が乱れる。 ← "LEDA" がカイトを心配する。 → α不動。

『Y・ナデシコ』 に "ボソン砲" が命中。 →航行不能となる。

アキトたちは負傷した九十九を連れて 『ゆめみづき』 を脱出する。 ← 『ナデシコ』援護不可。
※カイト、反応鈍るも 『Y・ナデシコ』 と 『ヒナギク』 を援護する。

『カキツバタ』『Y・ナデシコ』を援護。 →『ヒナギク』無事に帰還する。

九十九、ハルカに "指輪" を渡す。
…アキトに 「 "正義を信じる心" を忘れるな」 と言い残し…息を引き取る。
※カイト、無表情のまま涙を流せず握り締めた拳から血が流れた。

ユリカ、" 『相転移砲』 発射命令" を思わず出すが、ルリによって止められる。

アキト、『ゲキガンガ−3』 の都合の良い部分だけしか見てなかった事に、悔恨する。

ユリカ、部屋に入ることができず… アキトに何も言ってあげる事ができなかった。

※カイト、アカツキより言われる。

…「先程の戦闘を見せてもらったよ。 これは、君の甘い考えが招いた結果ではないかな? カイト君。」

…カイト、反論せずに、立ち去る。 唯、ユキナ達を見守るだけしかできない自分に後悔する。

… 自分の僅かな記憶と … "記憶麻雀" で知った仲間の過去 … 忘れることはしない …

…自分を見失いそうになるが、決してあきらめようとはしなかった。

… カイトの『ナデシコ』を …



【 『私らしく』 ボクらしく 見つけよう! 】


アキト、ユリカ、イネス、リョ−コ、『ヒナギク』 で 『カキツバタ』 へ移動。

『カキツバタ』 ボソンジャンプする。

『Y・ナデシコ』 進路を火星へ。


03月

ユリカ、 アカツキが乗る 『カキツバタ』 と共同戦線で木星軍と対峙することを 『ナデシコ』 クル−に宣言する。

"相転移砲" その一 … 目標 『極冠遺跡』 の敵部隊 → すべて相転移される。
"相転移砲" その二 … 目標 『極冠遺跡の中央』 → 『遺跡』 より "フィ−ルド" が発生して、効果がキャンセルされる。
"相転移砲" その三 … 再度 『極冠遺跡の中央』 → 『遺跡』 より "フィ−ルド" が発生して、またまた効果がキャンセルされる。
"相転移砲" その四 … 懲りずに 『極冠遺跡の中央』 → しかし 『Y・ナデシコ』 エネルギ−不足で、連続発射不可能となる。

『Y・ナデシコ』 エステバリス隊、全機発進。 攻撃目標は 『ネルガル』

アキト機、アカツキ機と一騎打ちする。 …それぞれの主張がぶつかり合う。

※ "ARU" は、アカツキの主張に同意する。
… "LEDA" は… それに反論して …アキトの気持ちを支持する。
…カイトは… 何も語らずに …機体を制御しながら、敵機を悉く戦闘不能状態にしてゆく。

『なぜなにナデシコ』 最終回。 … 『遺跡』 の最下層にいたイネスより、送信。
…テ−マは 【 ボソンジャンプの大考察 】
※→カイト、『遺跡』 に向かいながら、真剣な表情でイネスの説明を聞く。

『遺跡』 の最下層に、ひとりの少女が出現する。



【 『いつか出逢う貴女のために』 】


アキト、アカツキ、戦闘を一時休戦して、『遺跡』 の最深部を目指す。
※→途中からカイトも加わる。

結局、アイとの再会は果たせなかった … その代わりに、アキトはイネスとようやく再会を果たせた。

木星軍 『極冠遺跡』 に到着。 → 『カキツバタ』 集中攻撃を受ける。

『カキツバタ』 撃沈。 …エリナ、夢なかばで火星に… 「 消えてませんっ! 」

※カイト、作戦室へ向かう途中で、気合の入ったユキナと出会う。

… 「がんばってね! ユキナちゃん♪」 → 「まかせといてっ!!」
… なぜか、説明いらずで、挨拶を交す二人。(笑)

『Y・ナデシコ』 木星軍の大艦隊に取り囲まれる。

月臣、『Y・ナデシコ』 に "降伏勧告" の打電を送る。

ユリカ、"降伏" せずに "自爆" を宣言する!?

… 『Y・ナデシコ』 のエンジンを暴走させて、『遺跡』 を破壊 …
…すべて "無かった事" にしよう…(アキトに対する)ユリカ、"究極の愛" の作戦!!

→アキト、ユリカの提案に猛反対する。 … ユリカ、思わず涙ぐむ …
※→プロス・アカツキ・カイト、三人揃って 「 な〜かせた〜〜 」

ルリ、作戦室の会話を艦内全てに "特別放送" する。

フクベ元提督、『Y・ナデシコ』 に奇跡の生還を果たす。 …ウクレレを弾きながら明るく登場。
→ イズミも、マジでビックリ!!

『オモイカネ』 とルリ、ユリカの意見に反対する。

ルリ 「『遺跡』 を壊せば、歴史は変る。 戦争は起きない、全てチャラ…でも、"大切なモノ" も壊してしまうじゃないですか。」
※カイト、ルリの言葉の後に、姉のユリカに向かって語る。

※カイト 「『遺跡』 があるから、みんなと出逢えたはず。 ユリカさんとも…そして、アキトさんにも … 」


『Y・ナデシコ』 『遺跡』 ユニットの収容を始める。

木星軍より 『Y・ナデシコ』 を防衛するため… アキトを除いて …エステバリス隊全機迎撃発進する。

ハルカ、ユキナの "お婿さん宣言" によって、九十九を失った悲しみを乗り越える。


ハルカ 「フフ… 『 離れていても "心" はひとつ 』 ってな感じかな? 」


エリナ、コントロ−ル室で 『ナデシコ』 の出した結論に、ひとり感想を呟く。


エリナ 「 "世界平和" より "思い出" かぁ…

…結局みんな "個人的事情" ってヤツよね…

… "素敵な自分勝手" ってとこかしら… 」



ジャンプフィ−ルド、発生にトラブルが起こる。

イネスの提案 → アキトの不誠実な了承 → ユリカの拒否反応。

ユリカ、ボソンジャンプで逃げてしまう。 …アキトのエステバリスに乗って、『ナデシコ』 から逃げてしまう。

アキト、ユリカを追いかけて、ボソンジャンプする。 …エステバリスのコクピットで、二人はやっと接触する。

ルリ、アキトとユリカの "歴史に残る、宇宙分けめの痴話喧嘩" の内容を、木星側にも送信してしまう。

※カイト、『ナデシコ』 の援護をしながら、ユリカ達のトラブルの流れを楽しそうに観ていた。
… "ARU" と "LEDA" と雑談しながら … そして、アキト達のエステバリスが出撃すると、戦闘を中止する。
…ルリのサポ−トを、行なう。

※ "ウィングライダ−" 『パルス・ウェイブ (気力=170)』 を初めて起動する。
→味方識別機能がある広範囲アンチフィ−ルド(敵フィ−ルド無効化)波。(広範囲戦闘補助兵器)
→おまけとして、通信妨害もすべてクリア−にしてしまう優れモノ。



アキト 「 …『ゲキ・ガンガ−』を好きだった気持ちと "熱血" を信じた気持ちを信じたい。」


そして、ユリカが好きだと伝える。


ユリカ 「 … あたし? … あたしはアキトが大好きっ!!」


二人の気持ちが一つになって、ジャンプフィ−ルドがようやく発生する。



ルリ 「 … あの "ボソンジャンプ" って、"キス" しなくちゃできなかったのかなぁ。

… イネスさんには、"大きくなったらわかる" とごまかされてしまいました。

… 結局、大きな謎は残ったままだし … 」



※カイト「 … これが一番 『ナデシコ』 らしい、"ケジメ" の付け方。


… そして、これから始まる "未来" に向けて、きっと、忘れてはならない "大切な気持ち" … 」










―― そして、『遺跡』 の演算ユニットを、地球や木星が手出しできないよう宇宙の彼方に飛ばしてしまった 『ナデシコ』 ――




















… 何度かの訪問で、彼の回想録に、ひと区切りすることができた …





… 日時を約束したおかげで、ウリバタケ・セイヤ、スバル・リョ−コ、アマノ・ヒカルにも話を聞く事ができた …





… 皆、『ナデシコ』 で過ごしたモノに特別な想いをもっているようだ …





… 今でもテンカワ家に来る事で、祭りの続きを楽しんでいるように思える …










… やがて私は、彼等の "幸せな未来" を祈りつつ、感謝の言葉を述べて、その場を去った …














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