〜 作者からのあとがき(お詫び)…です。 〜






まずは…ラピスファンの方…ごめんなさい!!

『撫子荘』 での "ラピス" の扱いについて…悲劇的な設定にしてしまった事と…

最後の登場では、一つの幸せの形として表現させていただきました事……です。

そして、拙い文章や、誤った表現や過度に抽象的解釈であったことも、深くお詫びさせていただきます。
重ね重ねこの場を借りましてお詫びさせていただきます。

以上すべてを許していただける方…その方へ 『撫子荘』 の初期設定の一部をご案内させて頂きます。(詳細改訂版もありますが)
是非もう一度比較してみてください。

いろいろと私に可能性を考えさせてくれた、『機動戦艦 ナデシコ』 という、素晴らしい作品に関わった人々に
対して、感謝の気持ちを贈らせていただきます。

最後に 『機動戦艦ナデシコ』 は、ジーベックの作品です。


おつきあいしていただきまして、誠にありがとうございました。



飛鳥 しゅん






























舞台は、とある都市である撫子市。



JR駅郊外にある "お祭り大好き" 問題児たちの住処 『撫子荘(ナデシコソウ)』


:大家は瓜畑星矢(ウリバタケ・セイヤ)
モット−は、疲れた過去を明るく癒せて前に進める…非常識なる夢の未来の場所。
居住空間(貸家)の増設は、今の所予定は無し。
築20年の割には、作りがしっかりとしていて、見えない所でセイヤ特製の改造が施されている。
たとえバブルが崩壊しようとも、『撫子荘』 は永遠に不滅!!
土地と貸家気質は、先祖代々瓜畑家の伝統である…そうだ。
リョ−コ・サブロウタ・イズミ・アキト・ユリカ・ホウメイガ−ルズもよく遊びに来る。(左から、頻度数が高い者順)


天野・火狩(アマノ・ヒカル)
: 『撫子荘』 203号に住む。




地元の大地主の屋鋪 『御統家(ミスマルケ)』

:父 コウイチロウ(コウちゃん) と 娘 ユリカ の二人暮らし。 お手伝いさんを多数雇っている、純和風の御屋鋪。



大規模な総合私立学校 『撫子学園(ナデシコガクエン)』

:学園内に、JR駅からの専用モノレ−ルがある。(7駅)


学長
御統・幸一郎(ミスマル・コウイチロウ)
:激情型温厚重鎮?な学園最高責任者。

副長
プロスペクタ−
:敏腕会計担当者。 生徒運営イベントを陰ながら支えている。


高等部:(選択科目)

主任
宗竹・義貞(ムネタケ・ヨシサダ)
:温厚な性格だが、生徒達を適正に指導するカリスマをもった、高等部責任者。

科学(化学&物理)
イネス・フレサンジュ
:化学と物理を担当する、とても説明好きな教師。

保健・体育
山田・二郎(ダイゴウジ・ガイ)
:熱血バカ教師だが、結構生徒の受けは良い。

政経
宗竹・貞厭(ムネタケ・サダアキ)
:ヨシサダの息子。 出世欲と自己保身が強く、ときどき切れる生活指導教師。

国語
新城・有朋(シンジョウ・アリトモ)
:哲学的な思想で授業をする、真面目で優しい独身教師。 木連高校出身者。

保健医
遥・美奈都(ハルカ・ミナト)
:『撫子荘』 202号に住む、撫子荘の古株。


3−A

暁・流(アカツキ・ナガレ)
:高等部生徒会会長にして、世界有数の企業 『ネルガル』 の会長の孫。

3−D

李・小百合(リ・サユリ)
:ホウメイ・ガ−ルズの長女。 高等部を卒業したら、服飾関連に就職を希望している。

2−A

天河・明人(テンカワ・アキト)
:本人無意識に周りからやたらとモテる男。 よくユリカが、アパ−トに来ている。

2−C

御統・百合花(ミスマル・ユリカ)
:撫子市の大地主 "御統家" の一人娘。
父より "大和撫子" として育てられたはずなのだが、親バカのせいで天真爛漫な性格となってしまう。


葵・純(アオイ・ジュン)
:軍人の家に生まれ、幼い頃に御統家で出会ったユリカに一目惚れする。 自称、アキトの永遠のライバル。

2−F

李・晴美(リ・ハルミ)
:ホウメイガ−ルズの次女。 高等部に進級すると、 姉の気持ちを察して自らホウメイの後継を希望する。

1−C

御統・快人(ミスマル・カイト)
:本編の主人公で迷仔の仔犬。 家族を亡くしたが、撫子荘と友人達に助けられて更正した。
華奢な体格だが、なぜか腕っ節が強い。 人は見掛けによらないという意外性を秘めている。
でも、かつての自分の姿を省みて自分の弱さを自覚する真面目で優しい天然系の少年。 運命の再会が夢。
けれども … 過去の心傷と、周りから可愛がられる反面、よくからかわれるため … 女性が苦手の傾向あり。

星野・瑠璃(ホシノ・ルリ)
:本編のヒロインで迷仔の小猫。 突然現れた学園のカリスマ的美少女。
カイトとの共同生活は一部を除いて内緒となっている。
過去の経歴で頭脳明晰だが、深窓の?お嬢様育ちのため、不器用で運動音痴となる。
自分を拾ってくれたカイトと一緒に撫子荘と学園の仲間を通して成長していく。

高杉・三郎太(タカスギ・サブロウタ)
:学園のナンパ師でカイトの悪友。 本命は、元先輩のリョ−コ。 後輩男子に良く好かれている。
最初は職権乱用?でルリにもアタック! ただ今アカツキを最大のライバルとしている。

メグミ・レイナ−ド
:日系二世の海外留学生。 入学式の時に親切にしてくれたアキトに一目惚れする


中等部(必修科目+選択科目)

主任
秋山・源八郎(アキヤマ・ゲンパチロウ)
:冷静沈着でユ−モアがあり、父兄達の信望がある中等部責任者。

3−A

李・順子(リ・ジュンコ)
:ホウメイガ−ルズの三女。 妹のエリとは双子。 女子バレ−部のエ−スで、キャプテン。

3−G

李・恵里(リ・エリ)
:ホウメイガ−ルズの四女。 姉のジュンコとは双子。
逆さから読んでも同じ名前になる事に、コンプレックスをもっている。

1−D

李・美佳子(リ・ミカコ)
:ドジっ娘を地でいき、まだ幼さが残るホウメイガ−ルズの末娘。 女子バレ−部の新人。


小等部

主任
瓢・仁(フクベ・ジン)
:人生を達観した、人の良い御老公で小等部の責任者。

2−E

真備・波璃(マキビ・ハリ)
:サブロウタの母方の従兄弟。 後に紹介されたルリに初恋をする。



『公立 木連高校』 (男子校)

校長
草壁・春樹(クサカベ・ハルキ)
:新たなる秩序のために理想を唱える、撫子市高校連盟の代表者。



『公立 木連中学校』 (共学)

校長
東・錠二(アズマ・ジョウジ)
:スキンヘッドの強欲男。 問題児のサブロウタとカイトに苦渋を味合わされた思いがある。



『公立 木連小学校』 (共学)

6−4

白鳥・雪奈(シラトリ・ユキナ)
:九十九にブラコン。 ハルカを敵視して撫子荘にやってきたが、丸め込まれてしまう。


『県警』

月臣・元一郎(ツキオミ・ゲンイチロウ)警部
:九十九と同期で異例の出世をしたエリ−ト。 でも九十九とはマブダチ。


『派出所』

白鳥・九十九(シラトリ・ツクモ)巡査部長
: 『撫子荘』 201号に住む。
出世よりも、町の治安を選んだ。 ミナトを助けた時に人目ボレして、『撫子荘』 に来たのが本音。



JR駅郊外にある 『黒百合荘(ブラックサレナソウ)』

:アキトの下宿。
木造二階建で、築10年。 201号室。
四畳半一間、トイレ共同、風呂なし。 家賃激安。
『撫子荘』 からJR駅方向100mくらいの所にある。



JR駅郊外にある 『時乃湯(トキノユ)』

:入浴料がとても安くて、人情風情のある銭湯。
時野・和人(トキノ・カズト)が経営している。
『円盤皇女ワるきゅ−レ』 参照。



放浪の鉄人 『スバル』

:改造車で撫子区内を彷徨う、何でも商売人。
昴・剛士(スバル・タケシ)が店主。
商品の品質は、ホウメイのお墨つき。
娘の亮子(リョ−コ)が、バイク便として手伝う事も有る。

昴・亮子(スバル・リョ−コ)
:ヒカル・イズミと同級生。
三人揃って大学進級に失敗したため、ヒカルと同じ予備校に通う浪人生。
でも、セイヤのところで、バイク改造していることが多い。



学園内軽食店 喫茶 『秋桜(コスモス)』

:お洒落な雰囲気のお店。 学園内のデ−トスポット。
エリのお気に入りの店。
マスタ−は、女子生徒の憧れの的、新裸城(アララギ)。(独身)



JR駅商店街にある、 『日々平穏』

: "町のお袋さん"と呼ばれている李・宝明(リ・ホウメイ)が自慢の料理を提供する店。
昼間はパ−トを雇っているが、夕方からは娘達とカイトに手伝ってもらっている。
豊富なメニュ−と確かな味で、繁盛している。



JR駅商店街にある、服飾店 『白姫(ホワイト・プリンセス)』

:小さな女の子から大人の女性まで、手頃な値段で提供している女性服の店。
サユリが週三日アルバイトをしている。



JR駅商店街にある、ス−パ− 『サトウ』

:ホウメイが信用する安くて安心の店のひとつ。
品揃え(アイディア)の豊富さと、こだわりの品質が売り。



JR駅前にある、居酒屋 『才蔵』

:アキトがアルバイトをしている飲み屋。
しばしば、『撫子学園』 の役員宴会場にもなっている。



JR駅前にある怪しい飲み屋 『花目子(けめこ)』

:カルトな雰囲気のバ−。
臨時スタッフとして、ヒカルが登録されている。

女主人
真木・出魅(マキ・イズミ)
:学園高等部卒業後に進学をやめて、実家の経営チェ−ン店のひとつを継いだ。
持ちネタの 『寒いギャグ』 ができると、『撫子荘』 に突如出現する。



JR駅前にある、最新のアミュ−ズセンタ−ビル 『思兼』

:ゲ−ムセンタ−・ボ−リング場・室内プ−ル・室内スケ−ト
ショッピングフロア・カラオケBOX・ヴァ−チャルBOXなど
多数の娯楽施設を有した八階建てのビル。

責任者
ゴ−ト・ホ−リ−
:ネルガルの契約社員。 プロスとは旧友関係。



撫子市内にある 『ネルガル重工』 の研究施設

:世界有数の大企業 『ネルガル』 のエネルギ−開発部門。
現在社宅住まいで、天河夫妻がここに務めている。
本社は都心にある。

会長
暁・茂(アカツキ・シゲル)
:現会長でナガレの祖父。切れ者だが、稀代のスケコマシでスキャンダルの的。

会長秘書
エリナ・キンジョウ・ウォン
:ミナトの後任。 現会長に悩まされつつも、その手腕は確かな才女。



撫子市内にある 『星野家』

:世界有数の大財閥にして、『星野鉄雄:奇人紳士(カブキ者)』 が住む大豪邸。
洋風の屋鋪で広大な敷地を誇る。 撫子市〜撫子区の名所。
『御統家』 『天河家』 『瓜畑家』 『葵家』 『月臣家』 と交友関係が広い。












『撫子荘』 主人公(&ヒロイン)設定


○御統・快人(ミスマル・カイト)[15]

『撫子学園』 1年 C 組 『撫子荘』 204号

家族は父(雄一郎)・母(由璃香)・義妹(ラピス・ラズリ)の四人家族。
小学校六年の春休みの時に義妹とは死に別れてしまう。
中学一年の春休みの時に両親を飛行機事故で失う。
奇しくも妹と両親の命日が同じ、3月24日となる。
父方(コウイチロウの弟)の御統家、母方(アキトの父の妹)の天河家ではなく、
父の親友で面倒見の良い、セイヤが後見人となって彼を引き取る。
中学二年の新学期から、昔住んでいた町に戻って、『撫子荘』 に入居する。
最後まで引き取りを主張したのは、叔父であるコウイチロウ。
それに対する快人の提案 … 姓を母方(天河)ではなく御統の姓を名乗ること … で納得してもらう。
実際は両親の葬儀の後、初恋のユリカ(母の名)が、敬愛するアキトと恋人同士になった事を知ったため、
両家の世話になるのがなんとなく、居心地が良くない気がしたので、断った。

御統ユリカは父方の従姉弟で姉、天河アキトとは母方の従兄弟で兄となる。
歳の離れていないユリカとアキトと近所に住むジュンとは、引っ越す前は良く一緒に遊んでいた。
そんな頃、明るく元気で面倒見のいいユリカに淡い感情を抱く。

快人が 『木連小学校』 二年の時に両親が身寄りのないラピスを引き取る事となった。
母が勤めている会社で、ある事情から母が連れてきたのだった。
ラピスは快人よりもひとつ年下の少女。 『木連小学校』 一年生。
ユリカ達とは学校が違うので、この頃の快人は三人と会ってはいない。
ラピスは … 一風変わった容貌で周りに馴染めない事から … 学校で苛められてしまうが、反応を見せる事は無かった。
そして … ラピスを引き取って三ヶ月後には母方の実家へ移る事になり … 町を離れることとなってしまう。

無表情、無愛想、人見知りが激しく、両親の後ろに隠れて自分に少しも懐かないラピスを疎ましく思ってしまう。
ラピスのせいで快人は、ユリカ達と離されてしまった事が不満でもあり、彼女を邪険にしてしまう。
だが、自然に恵まれた環境の下で次第に愛らしくなってきたラピスが、大切な本当の妹として思えてきた。
快人は … 今迄の自分を反省すると … いじめられてよく泣くようになった … ラピスを守るために武術を習いはじめる。
ラピスが友達やまわりから迫害されないように … 彼女の手を引っ張り … 皆の輪のなかに連れって行ってあげた。
ラピスが愛らしく言った 「世界で一番、おニイちゃんが好き!」 その時の笑顔が、快人の喜びとなった。
父(先輩)と母(後輩)が出逢い、高校生同士で結ばれたという 『撫子学園』 へいつか二人で入ろうとラピスと約束する。
それは … 彼の初恋の相手である、ユリカと皆で同じ学校に通いたいという気持ちがあったから。
そこには … 自分が楽しかった思い出を、ラピスにも分けてあげたいという … 快人の想いがあった。
けれど、身体の弱いラピスは、ふとした事で風邪をこじらせて病死してしまう。
その翌年の一周忌の日 … 自宅で喪儀を済ませた後 … ラピスの生まれた国へ両親は赴く事となる。
快人は … 未だにラピスが居なくなってしまった事が認められず … 寂しがりやのラピスが家に帰って来るのを待つ事にした。
そして … 再び快人の目の前で … 悲劇が訪れる。

久しぶりに町に戻っても、『撫子学園』 には行かず 『木連中学校』 に編入した。

瓜畑家ではなく、二階の部屋を無料で借りる。
事故の時の慰謝料があるが、それは入学費用にあてただけ。
そこには、まだ彼が家族を失ったことを認めたくないという無意識がある。
生活費はできるだけ自分で稼ごうと、町の定食屋 『日々平穏』 でアルバイトする。
撫子荘は築20年、六畳一間、キッチン・トイレはあるのだが、シャワ−があって風呂がない。
瓜畑家にお邪魔することもあるが、いつのまにか銭湯にいくのが好きになった。(時乃湯)
この銭湯にいけば、不思議と冷めた心が安らぐから…
自分には … もう … 妹はいないけれど、彼女の天真爛漫な笑顔が、何故か懐かしく想えたから…

わりと物事をうまくこなせてしまう器用さがあるが、トラウマを抱えている事もあり、少々鈍感。
また、標準よりも背が低く、童顔&女顔のせいで、仔犬のように扱われる事にコンプレックスもある。
ネクラになりがちも、お祭り騒ぎな毎日と周りの暖かさに感謝する、前向きな素直さがある。
また、かれの特技として、"ボケボケ仔犬モ−ド" = "妄想" がある。
アキト先輩の下宿が 『撫子荘』 の近くにある。
高校からは、悪友のサブロウタと一緒に 『撫子学園』 に入学して…
そこで初めて、ルリと出会う。

そして、5月のある雨降る夜、『撫子荘』 で倒れている少女(猫?妹?)を拾うことから、共同生活が始まる。










○星野・瑠璃(ホシノ・ルリ)[11]

『撫子学園』 1年 C 組

実の両親は不明。 スウェ−デン出身。
仮親は、世間では変わり者で有名な星野財閥当主 『星野鉄雄』 仮母はなし。 逃げられたのかも?
3歳までスウェ−デンの養護施設にいたが、外交(漫遊)中の仮父の気まぐれで引き取られる。
彼女の変わった風貌と性格は、養護施設で問題(イジメ)となっていたので、受取りに支障はなかった。
仮父は嫌いではないが、皆からかしずかれる御屋鋪生活には馴染めないし、好きじゃない。
世話をする周りの者は、彼女の無愛想さに対して形だけの奉仕をするだけで、裏では陰口をたたいていた。
利発すぎる彼女は、その大人の醜さと自分に対する対応に気づいてしまう。
その結果として、彼女は絶えず深層意識レベルで拒絶感にさい悩まされる。
彼女には希な才能(情報処理能力)もあったことから、本人も希望して4歳になると、外国の学校へ行く。
外国でも閉鎖的な生活の下、11歳で米国 『MIT』 を首席で卒業した天才少女。
周囲の反応は、嫌悪と好奇心との渦。 そんな人達に心を許す事なく過ごして行く。
彼女にとって周りの者みな、「バカばっか。」
人間の心理学や、生理学等は、あまり積極的な興味をしめさずに過ごしてしまう。 ←無意識の嫌悪感?
彼女の思考は理論的。 自分と周りとの一線をひくための彼女特有な社交術を、ついには身につけてしまう。
そのため彼女は自分の感情を上手く理解して表現することができないまま成長していった。
卒業前から類希なる才能を買われて、日本の大企業 『ネルガル』 にスカウトされたが、
あっさりと断り、『撫子学園』 に入学してしまう。 なぜ?。

白雪の肌とルリ色をしたロングストレ−ト(ツインテ−ルにはしていません)、金色の瞳で無表情という、
一風変わった11歳の美少女が、日本の学校へ入学したのだから当然、
新学期早々に学園のトップアイドルとなる。 →好奇の対象の渦として。
彼女が非公認のファンクラブもできる。 → 『瑠璃色の妖精を愛(め)でる会』 (←秘密の暗号…でもある)
彼女の反応は無表情。 ク−ルでキュ−ト。 知的でミステリアス。 なかなか人に媚びないのが良い!
が、当人は至って迷惑なだけであった。 「バカ」 に呆れて、「バカ」 が嫌いだから。

そんな彼女の心に僅かな変化を齎したのは、彼女が7歳の時のこと。
一度だけ里帰りをして、父と付き合いがある御統家へ行った時、そこでユリカとアキトに初めて出会う。
カイトは引越してしまっているので、当然面識はない。
そしてジュンが加わり、ユリカのパワ−とアキトの笑顔に戸惑いつつも、生まれて初めて、楽しく遊んだ。
仲良く遊んでいると、不意に彼女は大きな池に落っこちてしまい、溺れてしまう。
そこを助けてくれたアキトの優しさに(本人は良く解っていないが)初恋を抱く。
外国にもどり、明人と離れていても彼等とは文通を時々交わしていた。
なぜかそれだけが彼女の楽しみであった。

やっとの想いで再会を果たすも、アキトとユリカがすでに恋人同士となっていた事に気づき、衝撃をうける。
せっかく同じ学園へ入ったのに、初めて理解ができない自分の感情に戸惑うばかり。
『新春ミスグランド撫子』 を受賞した時に、ふと気づく。 これが初恋? 同時に失恋? 恋と親愛の板挟み。
彼女は日に日に元気を失ってしまう。 自分の理性が、感情を抑えられなくなる。 でも表現できない。
彼女を元気づけようと、5月の連休に入ると(瑠璃・アキト・ユリカ・ジュンの)四人で遊びに出かけた。
けれども、そこで瑠璃はアキトとユリカの甘いム−ドにとうとう耐えられなくなってしまった。
彼女は、さよならの言葉を残して、おもわずそこから逃げ去ってしまう…
傷心したまま、無意識のうちにアキトのアパ−ト近くまできてしまう。
でも迷う心は自分の居場所まで、見失ってしまう。
バカが嫌な自分…でも、そんな自分自身がバカだった…
雨降る夜に 『撫子荘』 に住む快人に見つかるまで、濡れたまま呆然としていた。


瑠璃…無意識の夢


こうして迷仔になっていた小猫は、仔犬との "奇跡の出逢い" を果たした。





物語の制作予定。 ※予定は未定であって、決定ではない!! …なんて、いい加減で素敵な言葉♪

01. 序章 (入学前)
02.『撫子学園』 入学式と 『新春ミス撫子』 祭り (入学式〜4月中旬)
03.『運命の出逢い』 みたいな… (ゴ−ルデンウィ−ク初日)
04.『小猫』 の拾い方教えます (ゴ−ルデンウィ−ク中)
05.『仔犬』 と 『小猫』 の奇妙な同居生活 (ゴ−ルデンウィ−ク後)
06. 狙われた 『仔犬』 に明日はない!! (5月中旬)
07.『7月7日』 に生まれて… 『撫子荘』 七夕祭
08.『小猫』 の海岸物語 …ルリの回想.1 (8月)
09. 栄冠なる 『学園祭』 の主役は誰のモノ (11月)
10.『聖なる夜』 の過ごし方 (12月)
11. やってきました! 今年は 『仔犬』 (1月)
12.『家族』 と呼べる自分の居場所 …ルリの回想.2 (2月〜1年過ぎて…)













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